3日からオーストラリアで始まった世界テニス国別対抗戦「ATPカップ2020」。グループBに入った日本は主力の錦織圭に続き、シングルス3番手、さらにダブルスでも活躍が期待されていた内山靖崇の欠場など、大会前にチームに激震が走った。しかし、そんな不安を初陣で一掃したのが、ダブルスのスペシャリストとして追加招集された41歳の松井俊英だった。
松井は最新のATP世界ランキングにおいてシングルス・ランキングを持っている全1927人の選手のうち最年長にあたる。つまり現役最年長シングルス世界ランカーだ。
しかし、マクラクラン勉と組んで出場したダブルスでは相手を圧倒。1セットも落とすことなく、日本の完全勝利に貢献してみせた。ネット際のボレー、さらに力強いスマッシュで躍動した松井だったが、試合中にシャツで汗を拭う際にのぞかせたバキバキの腹筋は、この試合を中継したAbemaTVの視聴者からも「41歳でも腹筋バキバキ」と驚きの声があがった。
ひと回り以上も年の離れたマクラクラン勉とのコンビでも引けを取らない松井。その鍛え抜かれた肉体から繰り出されるスマッシュには解説を務めた佐藤文平氏も「大胸筋スマッシュ」と命名。それ以降、松井のスマッシュで得点を重ねるたびに、コメント欄には「大胸筋きた!」「大胸筋スマッシュ」などの筋肉コメントが躍った。なかには、41歳にして衰えないキレキレの松井のプレーに対して「年齢詐称疑惑」とコメントするファンまでがいた。