大和証券Mリーグ2019・1月7日の2回戦で、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)がトップを取り、個人5勝目、チーム14勝目を挙げ、チームを2位に浮上させた。4着回避率100%を誇る負けない男は、2020年も健在だった。
対局者は起家から近藤、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、EX風林火山・勝又健志(連盟)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)。
チームは2019年の最終日に茅森早香(最高位戦)と和久津晶(連盟)で連勝。さらにこの日の1回戦では和久津が勝利していた。「女性陣が2人で3連勝というところで、おじさんがコケるのは格好悪い」とプレッシャーを微塵も感じさせないベテランらしい泰然自若の構えで臨んだ。
まずは攻めの局。東1局で親満リーチを園田に交わされて不発に終わっても「こういうことは慣れっこですから」と意に介さず。東4局では2巡目にドラ3索が暗刻になっても「仕掛ける良さはもちろんありますけど、仕掛けない良さというのもある」と落ち着いた手牌進行で、タンヤオ・ツモ・三色同順・ドラ3で1万2000点を確実にものにして見せた。
守りの局では、トップ目で迎えた南4局1本場。トップを確定させるためには、一刻も早く逃げ切りを計りたくなるような局面だったが、配牌でトイツで入った役牌の南が河に1枚放たれても当然のごとくスルー。2枚目が放たれても何事もなかったかのごとくスルーした。この近藤の構えには、解説の渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)も「微動だにしない、不動の男」と舌を巻いた。
鳴かずにどっしり構えたことで、高宮からリーチを受け、勝又から仕掛けが入り、園田が親番で粘りの闘牌を見せる中でも、悠然と南をトイツ落とししながら守備を固め、勝又がアガったことで近藤のトップは確定した。
勝利者インタビューでは「1位目指して、さらに優勝目指して頑張ります」と開幕当初以来、口には出していなかった「優勝」という二文字をコメントした。ファンも「誠一さん、マジ隙がないわ」「運も実力もある近藤さん」「動かざるごと山の如し」「夢芝居継続中」とその安定した戦いぶりを称賛した。
セガサミーフェニックスは4連勝で2位に浮上。「自分らしくいつものスタイルは貫いた方がいいであろう」とメンゼン高打点を武器に不敗神話も継続中だ。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)4万1000点/+61.0
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)3万点/+10.0
3着 EX風林火山・勝又健志(連盟)1万4700点/▲25.3
4着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)1万4300点/▲45.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【1月7日終了時点での成績】
1位 KADOKAWAサクラナイツ +265.4(52/90)
2位 セガサミーフェニックス +158.9(54/90)
3位 渋谷ABEMAS +136.7(52/90)
4位 TEAM雷電 +98.0(52/90)
5位 U-NEXT Pirates ▲55.9(52/90)
6位 EX風林火山 ▲66.3(54/90)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲74.3(54/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲462.5(54/90)
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







