3日からオーストラリアで開催している世界テニス国別対抗戦「ATPカップ」。大会6日目、決勝T進出に向けて絶対に負けられない試合に臨む日本チームの前に、シングルスで西岡を下したばかりの世界王者・ラファエル・ナダルが再び立ちはだかった。
グループB第3戦、チームとしての対スペイン戦の敗戦は決まってしまったが、日本チームの戦いはまだ終わっていない。日本チームの決勝トーナメント進出の可能性がまだ残っているからだ。決勝トーナメント進出のためには、ダブルスでの勝利が必須となる。その上で、他会場の結果を待つ形になる。
後がないダブルスに、日本チームはダブルスのスペシャリスト、世界ランキング43位のマクラクラン勉と添田豪を投入。ナダルとの激戦の疲れを考慮して、西岡に代わって添田を起用した格好だ。現状の日本のベストメンバーと言っていいだろう。
一方、決勝トーナメント進出が決まっているスペイン。決勝トーナメントに向けてナダルを温存することもできたが、一切手を抜かない姿勢だ。日本相手に武士道の精神で立ちはだかる。西岡戦から1時間足らずながら、再び日本チームにナダルが牙を剥いた。ペアを組むパブロ・カレーニョブスタもここまでATPカップのダブルスで連勝。力のある実力者だ。
団体戦に強い日本チーム、泣いても笑っても予選グループ最終戦となるこの試合、すべてをかけて戦う姿に注目だ。
文/今田望未(テニスライター)