7日にシドニーで行われたテニス国別対抗戦「ATPカップ」イギリス対モルドバの試合で、テニスコート上での新たな恋の芽生えを感じさせる瞬間があった。
たしかに微妙な判定だった。モルドバのアルボットのサーブが線審によってフットフォルトと判定された。今大会はフットフォルトを取られるシーンが通常の大会に比べて激増している。フットフォルトなどのプレーに対してビデオ判定を行うことができるようになったことで、審判サイドも遠慮なく判定を行うことができるようになったからだろうか。モルドバチームはビデオ判定を要求し、会場にスローリプレイが流れた。白い線をわずかに踏んでいるように見える微妙な判定となり、判定はフットフォルトのまま覆らなかった。
しかし、これに納得がいかなかったのだろう。サーブを打ったアルボットが審判台へ駆け寄ると、なんとそのまま審判台へ駆け上がった。審判席にあるタブレット端末を主審と一緒に眺めて、判定について議論。すぐに認めて審判台を下りたが、会場からは黄色い声援が上がった。
男子テニスの試合の主審は男性が務めることが多いが、この日の主審は美人女性。審判台に選手が上がってくることは滅多に無いため、突然の接近に驚いたのだろうか。主審もアルボットが下りた後に顔を赤らめて笑顔を浮かべた。
AbemaTVで解説を務めた佐藤文平氏も「(審判が)顔を赤らめましたね」と冷静に解説。視聴者からも「ギュッとしちゃえ」「恋が芽生えた瞬間」と祝福する声が上がっていた。