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(DAMNATIONと#STRINGHEARTS、魅惑の業務提携)

 DDTのタッグ・ユニット戦線は年頭から激動の様相となった。

 動きがあったのは2020年一発目の興行である1.3後楽園ホール。メインで上野勇希&吉村直巳がDAMNATIONの佐々木大輔&高尾蒼馬を下してタッグベルトを奪取している。しかし敗れたDAMNATIONもただでは転ばなかった。この大会で強力な“業務提携”を実現させたのだ。

 メンバーの遠藤哲也はこの日、セミファイナルに登場。そのパートナーは「X」とされていたが、遠藤に呼び込まれて登場したのは#STRONGHEARTSのT-Hawk。セコンドとしてエル・リンダマンも姿を見せた。竹下幸之介&彰人に勝利した遠藤&T-Hawkはメインでもリングサイドに取り、新鮮な光景を実現させた。

 #STRONGHEARTSは、CIMAが率いる業界屈指の人気ユニット。WRESTLE-1の吉岡世起、フリーの入江茂弘も加わって一大勢力となり、昨年から大日本プロレスにも参戦するようになった。

 またCIMAたちは、中国でスタートした新団体OWEに所属。現地の新人たちを一から鍛え上げ、日本大会も成功させた。12月30日には、後楽園ホール初進出を果たしている。中国人選手たちの驚異的な身体能力、フレッシュなパフォーマンスは見応えたっぷり。今後については「白紙というか透明」(CIMA)とのことだが、ぜひ彼らの「夢に続き」が見てみたい。

 この年末年始は、#STRONGHEARTSの力をあらためて感じさせられた。12月28日の名古屋から29日は大阪、30日の後楽園、元旦はZERO1、2日は大日本プロレス、そして3日にDDT。最終的に5日のDDT板橋大会まで9連戦。その中には昼夜ダブルヘッダーも含まれるから凄まじい。さまざまな団体で試合が組まれるのは、彼らの実力と個性、集客力の証明だ。

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(12.30OWE後楽園ではメインでリンダマンが奮闘)

 DANMATIONの“カリスマ”佐々木は、さっそくT-Hawkを「Tくん」と呼び、業務提携がしっくりきている模様。その勢いで遠藤を「TETSUYA-Hawk」、高尾を「TAKAO-Hawk」と呼び出すなど上機嫌だ。

 しかし戦力アップしたのはDAMNATIONだけではなかった。1.3後楽園では、シングル2冠王HARASHIMAを中心とするディザスターBOXも増員。新メンバーは、なんとプロレスリング・ノアの丸藤正道である。新体制2年目のノアは“外”に打って出ることで存在感を示そうということだろう。HARASHIMAと丸藤はKO-Dタッグ王座を獲得したこともある。若い上野、吉村が何を吸収するかを含め、単なるゲスト参戦ではなくユニットに加入する意味は大きい。

 さらにタッグとして始動した坂口征夫&樋口和貞のチームには「男も女も関係ない。志は同じ」と赤井沙希が加入。この3つの動きがいかに魅力的かは、発表された際のファンの大歓声からも分かる。各ユニットが戦力アップしたということは、DDTの興行自体の魅力がアップしたということでもある。タッグ王座、6人タッグ王座をめぐる動きは、今年かなり激しくなっていきそうだ。

文/橋本宗洋

写真/DDTプロレスリング

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