“マーメイド”の泳ぎは最後まで勢いを止めなかった。大和証券Mリーグ2019・1月10日の第1試合で、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)が今期5勝目を獲得した。この勝利によりチームはリーグ史上初の5連勝を記録した。
この試合の対局者はTEAM雷電・黒沢咲、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、EX風林火山・勝又健志(連盟)、魚谷の並びで開局。魚谷は東1局1本場に跳満、東2局に満貫をアガるなど早々に大きなトップ目へ立った。
一度は黒沢に詰め寄られるも、試合を決めたのは南3局。バラバラ配牌からうまくホンイツに方向転換、中・ホンイツ・ドラの8000点を黒沢からアガって、猛追する勝又と合わせてライバルを突き放すことに成功した。本来はベタオリを余儀なくされてもおかしくない序盤の手格好からの変化に、解説の小林剛(麻将連合)も「国士無双のような配牌だったのに…」と驚きを隠せなかった。
さらにオーラスの親番でもダメ押しの加点を重ね、魚谷は新年初勝利、今期5勝目を挙げた。今期から最大4人となったチーム編成において、4人全員がトップを継続したことは初めて。昨年末の茅森早香(最高位戦)から始まり、和久津晶(連盟)の2連勝、近藤誠一(最高位戦)と繋いだトップのたすきはチームワークを呼び込み、この日の魚谷の快勝へと結実。リーグとしては初めての快記録を生んだ。
インタビューでは「試合感覚が空いたので少し緊張していましたが、連勝していることのプレッシャーはあまりなかったです。チームのために精一杯打てばいいかなと思っていました」と語った。また今後については「すごく良い手が入って良かった。今年からもっと良くなっていければいいなと思います」とプレーオフに向けて視界良好をアピール。
最後にチームの決めポーズでウインクするとファンからは「かわいいいいいいい」「おめでとうございます!」と称賛の声が上がっていた。メンゼンの手組で高打点、仕掛けても効果的な加点を成功させた“マーメイド”。新年初戦、プレーオフ進出に向けて好調なリスタートとなったこの日の1回戦だった。
【1回戦結果】
1着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)5万4500点/+74.5
2着 EX風林火山・勝又健志(連盟)3万2200点/+12.2
3着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)8300点/▲31.7
4着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)5000点/▲55.0
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)