1月5日、東京ドームで内藤哲也がIWGPヘビー級とIWGPインターコンチネンタルの2冠王者となった。複数のタイトル保持者はプロレスの歴史上でも決して珍しいことではないが、「史上初の快挙」の言葉通り、新日本プロレスの上位2本のベルトを1人の選手が保持するのは過去に例のないことだ。
 東京ドーム大会を前に、無冠の内藤は「逆転の内藤哲也」というキーワードを常に提示してきた。IWGP王者のオカダ・カズチカ、インターコンチネンタル王者のジェイ・ホワイト、G1優勝者の飯伏幸太の中で唯一割って入った「丸腰が全てかっさらってやる」という意思表示をしたコメントだが、このダブルタイトル戴冠に至るまでの6年越しの「内藤哲也の逆転の物語」を含んでいるように思える。