大和証券Mリーグ2019・1月14日の1回戦で、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)が1万2000点を計5回アガり、個人5勝目、チーム15勝目を挙げた。
黒沢は1月10日の1回戦で悔しいラスを引いた際、チームメイトの萩原聖人(連盟)から「お嬢らしく打って負けたから全然いい」と励まされたことで、自分のスタイルであるメンゼン高打点を武器に「目先のアガリではなくて、しっかり形を作って攻めていこう」とリベンジを誓っていた。
対局者は起家から赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、黒沢。
開局から丸山が快調に飛ばす中、東1局3本場、黒沢に配牌で赤五万とドラの發がトイツであるチャンス手が入った。4巡目に発を暗刻にすると、さらに赤5筒も赤5索も手牌に組み入れ、9巡目に發・赤3・ドラ3で倍満確定のリーチを宣言。結果、流局にはなったが「黒沢さん、人気なのわかるわ」「打点王」と視聴者を沸かせた。
続く東1局4本場、岡田の先制リーチに追っかけリーチを敢行するも、岡田の当たり牌をつかみ満貫を放銃。東3局2本場を迎えた時点では7100点持ちのラス目となっていたが、ここからが“セレブ劇場”の開幕だった。
東3局2本場、リーチ・七対子・赤・裏ドラで1万2000点(+600点)をアガって2着目に浮上すると、東4局の親番ではリーチ・一発・ツモ・タンヤオ・平和で1万2000点を加点し、トップ戦線に浮上した。
さらに東4局1本場では、9巡目に五・八万待ちのタンヤオ・平和・ドラ2をテンパイ。五万なら三色同順となり、出アガリでも親の跳満1万8000点となる手牌。これをリーチ宣言したセレブらしい決断には「ダマハネをリーチするセレブ」「黒沢のブレなさホント好き」「セレブ流」「お嬢、10万点目指せ!」と視聴者をさらにヒートアップさせた。結果はアガれず、一人テンパイで流局となったが「なかなか上手には打てないんですけど、自分らしかった」と振り返った。
南場に入っても攻撃の手を緩めず、南3局1本場で1万2000点(+300点、供託1000点)、南4局の親番では満貫1万2000点を2連発で決めて勝負あり。“セレブ”の名にふさわしい7万600点の大トップをもぎ取った。
勝利者インタビューでは、5回のアガリがすべて1万2000点だったと振られると「そんなにアガった?」と笑みをたたえるセレブぶり。個人スコアも▲73.1の23位から+17.5の12位にまでジャンプアップした。
2020年になってから、TEAM雷電はチームメイトの瀬戸熊直樹(連盟)が初陣を飾ると、萩原も連勝と快調に白星を積み重ねている。「3人そろって乗っているんで、気負い過ぎずに助け合いながら頂点を目指していきたい」とセレブ劇場のヒロインは、最高のエンディングに向かってさらに輝きを増しそうだ。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)7万600点/+90.6
2着 赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)4万7300点/+27.3
3着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)-6300点/▲46.3
4着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)-1万1600点/▲71.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







