猛追するライバルを振り切っても、“女神”は最後まで表情を緩めなかった。大和証券Mリーグ2019・1月16日の第2試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)が昨年10月15日以来となる今期3勝目を獲得した。
この試合の対局者はセガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、EX風林火山・勝又健志(連盟)、高宮、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)の並びでスタート。
高宮は南1局まで失点が続くも、その1本場から3局連続のアガリを見せる大爆発。南2局にはリーグ史上2例目となる三倍満、リーチ・一発・ツモ・三暗刻・ドラ3・裏ドラ3の2万4000点をアガってトップ目に立った。さらに南3局の親番でも1万2000点をアガり、大量リードを築いた。セーフティーリードのないこのルール、放銃を恐れずチャンス手は手広く構えるその姿勢からは、苦戦が続く中でも貪欲に勝利を求める高宮の強気さが見て取れた。
しかし、待望の3勝目まではここからが長かった。7万点超の差があったラス親の多井が大物手を連発、ここまで攻撃的バランスの高宮も守勢に回り、振り込みは回避するもわずか9800点差まで迫られる。それでも最後は茅森がゲームを締めるアガリに成功、高宮は今期3勝目を挙げた。
普段からショートヘアの高宮は、この日はより一層短くした新しいスタイル。抜群のスタイルに加えて新しい装いの高宮はまさに戦いの女神といった美貌で、登場シーンからファンを大いに沸かせた。そして試合内容は豪快な三倍満を含め攻撃的な麻雀で、新旧のファンを魅了し続けた。
インタビューでは「お久しぶりになってしまいました」と一言。多井の猛攻には「イヤでしたね。積極的にポンして、かわしにいったほうが良かったのかな…」と勝って兜の緒を締めた。それでも多井の追い上げに屈せず勝ち取った勝利にはリーグ終盤戦への手ごたえを感じたか「チームには頼れる先輩、兄ちゃんがいますが、個人でもプラスしてチームに貢献したい」と目標を語った。
【2回戦結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)4万4400点/+64.4
2着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)3万8100点/+18.1
3着 EX風林火山・勝又健志(連盟)1万7800点/▲22.2
4着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)▲300点/▲60.3
【1月16日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス +245.2(58/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +164.2(58/90)
3位 TEAM雷電 +136.2(58/90)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +91.3(58/90)
5位 渋谷ABEMAS ▲70.4(58/90)
6位 U-NEXT Pirates ▲107.3(58/90)
7位 EX風林火山 ▲136.7(58/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲463.3(58/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







