この世に灯った小さな命は、時にお母さんのお腹の中で、あるいは生まれて間もなく亡くなってしまうことがある。医療機関で確認された妊娠のおよそ15%が流産になるとされていて、妊娠6カ月半ばの22週未満で亡くなると「流産」、22週以降で亡くなると「死産」と呼ばれる。このうち、妊娠12週以降に亡くなった赤ちゃんは、2017年には2万358人に上る。
並木クリニック(秋田市)の並木龍一医師は「仕事をしていたから、忙しくしていたから、上のお子さんに手が掛かっていたから、そういった理由で自分を責めてしまう方が非常に多い。しかし自然界には“淘汰”という言葉があるように、そういう形で流れてしまうケースがほとんど。だから私としては“医学的に助けようがなかった、不可抗力です”と強調し、“絶対に自分を責めないでください”と伝えている」