Mリーグ機構は「大和証券Mリーグ2019」、1月21日1回戦に出場する4選手を発表した。注目は、全29選手中、2人だけの「ラスなし」記録を継続しているKONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)。今夜も“忍者”の異名どおりに、渋い麻雀で仕事を果たすか。
気配を消し、ダマテンから効果的なアガリを手にする藤崎だが、Mリーグでは9割近いリーチ成功率も注目されている。普段は身を隠し、表に出た時には確実に仕留める。その押し引きのバランスも影響してか、開幕から3カ月半が経過しても、いまだラスなしだ。チームも3位と好位置につけているだけに、さらなる活躍に期待が集まっている。
冷静沈着な打ち回しといえば“ロボ”ことU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)の代名詞でもある。よほどのことでもない限り、表情も態度も崩さず、効率的な麻雀を貫いており、上下動の激しいリーグにあって、安定した力を出し続けている。チームは6位に沈んでいるだけに、ここはリーダーとして大きなトップも欲しい試合だ。
2020年に入り、順風満帆なのがセガサミーフェニックス。2019年最終戦でトップ、年明けにもトップと個人2連勝した和久津晶(連盟)が、苦しんでいたチームの雰囲気をガラリと変えた。現在リーグ首位だが、すぐ後ろの2位にはKADOKAWAサクラナイツが迫っているだけに、悠々とセミファイナル進出を決めるために、少しでもリードは広げたい。
セミファイナル進出に向けて、300ポイント以上のビハインドを背負っているのが赤坂ドリブンズ。昨期、“魔法の鳴き”を駆使して勝利を重ねた園田賢(最高位戦)が、まさかの個人28位と大苦戦中だ。自らのポイントをプラスマイナスゼロに近づければ、それだけ状況は大きく変わるだけに、目の前の1勝をもぎ取れるか。
【1月21日1回戦】
赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦) 個人28位 ▲263.6
KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟) 個人11位 +67.7
セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟) 個人26位 ▲177.4
U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合) 個人16位 ▲4.3
【1月20日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス +307.7(60/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +275.6(62/90)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +98.0(60/90)
4位 TEAM雷電 +70.9(62/90)
5位 渋谷ABEMAS ▲40.5(62/90)
6位 U-NEXT Pirates ▲111.7(60/90)
7位 EX風林火山 ▲133.7(62/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲466.3(60/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。





