大和証券Mリーグ2019・1月21日の1回戦で、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)が接戦を制し、個人5勝目、チーム16勝目を挙げた。
対局者は起家からセガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)、小林。
小林といえば「ちー!ぽん!せんてん!!」とサイン色紙に書いているように、仕掛けを武器に「8000点のアガリを1000点で防げば9000点分」と言ってはばからない選手だ。所属団体の最高峰タイトル「将王」をはじめ、天鳳名人戦、RTDリーグ2018など、数々のタイトルを獲得してきた。だが「役はひとつあれば十分、あとはおまけ」というスタイルで勝利を収めるためには、守備力も不可欠だ。
「僕の仕掛けは安くて遠いと思われているので」と自身のイメージを利用して手牌を進行させたのは東3局だった。ドラの發がトイツの他、1メンツとカンチャン待ちが2つある配牌。ここから2巡目にカン8索をチーし、發バックの仕掛けに踏み切った。
解説の渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)が「いつも鳴いているから、ドラがあるとも限らない。手が進んで来た人からは出る時は出る。自分のネームバリューをわかった上で仕掛けている」と言う通り、5巡目に園田から發が切られると、すぐさまポン。中の単騎待ちに構え、發・ドラ3の8000点に仕上げて見せた。
さらに小林らしい守備力が光ったのは南1局。藤崎から7巡目にリーチを受け、親番だった和久津が13巡目にドラ5筒を赤牌入りでポン。園田もタンヤオ仕掛けで参戦という局面だった。「和久津さんがドラ4枚さらしてテンパイ気配だったので、ハイテイでツモられると6翻になって6000オールまである」と読み、自身の手牌がバラバラな状況下で大物手を防ぐため「鳴ける牌を決めておいて、ずっと身構えていました」と16巡目に和久津のハイテイをずらすチーをしたことで、和久津が園田の当たり牌をつかみ、小林は事なきを得た。
オーラスでは藤崎からはホンイツ仕掛け、和久津からはリーチが飛んで来た。「まくられたらしょうがない」と覚悟しながら戦っていたというが、アガった和久津はリーチ・平和・赤で3900点止まり。裏ドラが乗らなかったので、わずか400点差で辛くも逃げ切った。
勝利者インタビューでは「必ず優勝するために、セミファイナルに残っていきたい」と力強く宣言。キャプテンとして、黄金色に輝く大海原に向かって、チームを全速で前進させていくつもりだ。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)3万1900点/+51.9
2着 セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)3万1500点/+11.5
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)2万3300点/▲16.7
4着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)1万3300点/▲46.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネル)







