1月21日、米科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」が終末時計の残り時間が100秒になったことを発表した。
終末時計は地球滅亡までの残り時間を象徴的に示したもので、残り100秒というのは公表を始めた1947年以降で最短となっている。時刻はノーベル賞受賞者などの科学者や専門家が、過去1年の世界情勢に基づいて決定している。
史上最短となった理由は、アメリカのイラン核合意からの離脱や北朝鮮との非核化交渉の停滞などの「核問題」と、「地球温暖化対策」への遅れ、アメリカのトランプ大統領ら世界の指導者が脅威に対処するための取り組みを弱めていることなどをあげている。
終末時計は公表が開始された1947年は残り7分だったが、アメリカとソ連が水爆実験を本格化させた1953年に残り2分となり、冷戦が終結した1991年に史上最長の残り17分まで持ち直していた。その後は年々残り時間は徐々に少なくなっていた。
SNSでは「終末時計って意味ある?」「根拠のない数字はなんにもひびかないのよね」「ノストラダムスの予言とかマヤ文明の予言みたいなもんにしか見えない」など否定的な意見も多かった。
これに対してキャスターを務めるフリーアナウンサーの柴田阿弥は「小さい頃(終末時計を)見たときに『残り数分くらいのレベルで世界は危機的な状況なんだ』と思ったので、ただ単に『脅威が迫っていますよ』と警告されるよりも、象徴的とはいえ数字で伝えた方がリアリティーがあるのかなと私は思います」とコメントしている。
(AbemaTV/「けやきヒルズ」より)
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