ゲン担ぎの“すっぴん打法” 村上淳 チーム浮上導く今期5勝目/麻雀・Mリーグ
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 まだ戦いは続くかのような、引き締まった表情で終局後の河を見つめた。大和証券Mリーグ2019・1月24日の第2試合で、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)が得意のリーチでアガリを連発、今期5勝目を獲得した。

 この試合の対局者は渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)、村上の並びでスタート。

 門前手順重視、“リーチ超人”こと村上は、この日の東場に2本のリーチ棒を放つ。東1局に赤1枚入りのリーチをアガり、これで2600点の先制点を決めると、東2局は5索と9索のシャンポン待ちで再び牌を横にした。

 この手は狙い目の9索が1枚切れとややリスキーな選択。しかしここは追っかけリーチで勝負を挑んできた内川からロンアガリとなり、リーチ・赤2・裏ドラの8000点の収入を獲得した。

 リードを築いてからの村上は、シャンテン数に応じてしっかり安全牌を持ち、ディフェンス重視で万全の構えを見せた。

 点棒に余裕のある村上を削るのは、ライバルにとって至難の業。その後、3者のアガリ合いを見ながら、村上はこの試合、一度もトップ目を譲ることなく終局し、今期5勝目を収めた。

 インタビューでは「前回は急な出場となって、ノーメイクで出たところトップを獲った」と告白。この日も周囲からゲン担ぎで“すっぴん”での出場を勧められ、それに従ったところ連勝を決めることができた。この流れに村上は「トップ取れたんで、僕しばらくメイクしてもらえないですね」と番組コメント欄の笑いも誘っていた。

 ここまでの苦戦については「悔しいですが、感情を持ち込んでもいいことはないので、コツコツ一生懸命やろうと考えています。残り26試合、同じ気持ちで打ち続けます」とあくまでスコアに惑わされず、自分たちの麻雀を貫くと宣言。

ゲン担ぎの“すっぴん打法” 村上淳 チーム浮上導く今期5勝目/麻雀・Mリーグ
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 また、「前回優勝したチームがビリッケツでは盛り上がらないと思うので、Mリーグが面白くなるように、チームが上昇するのがいいと思うので、見守っていただけたら」と続けた。

 この勝利で、1回戦でトップの鈴木たろう(協会)に続きチームは1日2勝を決めた。敗退ラインの6位までまだ300ポイント以上の差があるも、「今日みたいな勝ちがあと3回あればいい」と語った目は希望に満ちたもの。もう残り26試合、いやまだ26試合もある。王権復活へ、一条の活路を拓いた試合となった。

【2回戦結果】

1着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)3万9900点/+59.9

2着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)2万600点/+0.6

3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)1万9800点/▲20.2

4着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)1万9700点/▲40.3

【1月23日終了時点での成績】

1位 セガサミーフェニックス +320.6(64/90)

2位 KADOKAWAサクラナイツ +241.0(64/90)

3位 TEAM雷電 +133.0(64/90)

4位 U-NEXT Pirates ▲10.6(64/90)

5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲38.0(64/90)

6位 渋谷ABEMAS ▲60.1(64/90)

7位 EX風林火山 ▲168.0(64/90)

8位 赤坂ドリブンズ ▲417.9(62/90)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

(AbemaTV/麻雀チャンネルより)

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