大和証券Mリーグ2019・1月27日の2回戦で、村上淳(最高位戦)がオーラス逆転トップで個人5勝目、チーム14勝目を挙げた。この勝利で、チームは1月24日の1日2勝に続き2日間で4連勝、一気に234.7ポイントを挽回した。
対局者は起家からセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、村上、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)。村上は「メイクしたら怒るよ」と越山剛監督に言われたゲン担ぎを守り、前回トップ時に引き続き“すっぴん”で登場していた。
村上は東1局、「形がよくて高くなりそう」と自身の手牌を見定め、鳴かれることを覚悟の上で5巡目にドラ8万を切った。このドラは白を仕掛けていた親番の魚谷にポンされ、目に見えて親満1万2000点が確定している中、10巡目にテンパイを入れると、息を深く吸い込んでリーチを宣言。これを思惑通り、リーチ・平和・赤・裏ドラ2の8000点に仕上げた。
東4局では、仕掛けていけばホンイツも見えるような手牌をリーチ・七対子・裏ドラ2の8000点で仕留め「これは村上さんオリジナル、お見事」と解説のU-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)をうならせた。
東場をトップ目で折り返したが、南1局では魚谷にまくられ、2着目に後退。さらに南2局では藤崎の4巡目リーチにつかまり、3900点を放銃したが、満貫トップ条件を残した2着目をキープしたままオーラスを迎えた。
南4局、6巡目に逆転トップ条件を確定させた先制リーチを放ってからは「これはアガらせてください神様」と模打(モウター)に念を込め、10巡目にリーチ・ツモ・平和・赤・ドラで8000点をアガって文句無しの逆転トップ。ツモった瞬間、チームの控え室は越山監督を中心に、歓喜の輪に包まれた。
レギュラーシーズンは残り24試合。「ドリブンズ終わったなんて言われていましたけど」と4連勝を決める前は、7位・EX風林火山にも400ポイント近く離されていた最下位だったが、王者のプライドにかけて「一生懸命やるだけ」と勝利者インタビューでは、表情を緩めることはなかった。
数字の上では、セミファイナルボーダーの6位・KONAMI麻雀格闘倶楽部までは230.5ポイント差と大きな開きはあるものの、初代王者の底力を感じさせてあまりある4連勝。「ドリブンズ4連勝」がTwitterのトレンド入りするほど、ファンを歓喜させた。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)3万7900点/+57.9
2着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)3万5700点/+15.7
3着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)1万3900点/▲26.1
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)1万2500点/▲47.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【1月27日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス +317.0(66/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +241.0(64/90)
3位 TEAM雷電 +55.4(66/90)
4位 U-NEXT Pirates ▲10.6(64/90)
5位 渋谷ABEMAS ▲60.1(64/90)
6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲72.1(66/90)
7位 EX風林火山 ▲168.0(64/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲302.6(66/90)
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







