まさに圧巻、完勝といえる勝利。大和証券Mリーグ2019・1月30日の第1試合で、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)が超攻撃的麻雀でファンを魅了、7勝目を獲得した。
この試合の対局者は、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、EX風林火山・滝沢和典(連盟)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)、近藤の並びでスタート。
近藤は東1局1本場に8000点をアガってトップ目に立つも、二の矢が放てず南3局には鈴木にリードを許す展開。反撃のチャンスは南3局、鈴木とのリーチ合戦を制し、リーチ・平和・赤・ドラ・裏ドラの8000点の収入を得た。
オーラスを迎えて近藤は2着目の鈴木と1万700点差。近藤は親のため満貫ツモでマクられ、5200点の放銃はトップ維持となる状況。ドラ二万を2枚抱えた近藤はポンして周囲へプレッシャーをかけると、道中ツモって来たカン材を加カン。これにはファンも騒然となり「すげーな」「果敢にカン」「悪魔のカン?」とその攻め姿勢にコメントが飛び交った。
トップ目からの加カンは、リンシャン牌からアガリ抽選を受けられるものの、新ドラが生まれることでライバル鈴木にも打点上昇のチャンスを与えるリスキーな手順。これには解説の多井も絶句し、間をおいて「(手を伏せて終局する選択よりも)自分でアガリにいったんだね」と腹を括った近藤へ、理解を示した。
結果は見事ツモアガリで1万2000点の加点に成功し、大幅リードを築いてトップ、7勝目を獲得となった。これで近藤は、今期ラス回避率は100%、シーズンまたぎの18試合連続ラス回避と自己記録を更新した。
インタビューでは「(シーズン佳境になるにつれて)緊張がどんどん増幅していくんですよ、もはやフラフラ…」と激戦が続く心境を告白。それでも18試合連続ラス回避記録に見られるような安定感だけでなく、抜群の勝負勘から繰り出す攻めで緊張を吹き飛ばし、個人スコア首位、またチーム首位をけん引している。
最後には「まだまだ羽ばたきます」と宣言して決めポーズ。その後にはインタビュアーの松本圭世を流し目のようにちらっと見る演出も。セミファイナルへ向けて死角なし、強さを改めてファンへ印象付けた試合となった。
【1回戦結果】
1着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)5万1300点/+72.3
2着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)2万1600点/+1.6
3着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)1万9100点/▲20.9
4着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)7000点/▲53.0
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







