大和証券Mリーグ2019・2月3日の1回戦で、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)が好調をキープし、出場6試合連続連対で個人7勝目、チーム20勝目を挙げた。
この日は900人を超えるファンが詰めかけた大型パブリックビューイング「プレミアムナイト」の開催日でもあった。パブリックビューイングは、チームオーナーであるセガサミー社内でも何度も開催されており、多くのファンと接する機会も多い魚谷だが、1000人級のビッグイベントを迎え、いつも以上に気持ちが入っていた。
対局者は起家から魚谷、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)。
東場を1万点台のラス目で折り返していた魚谷は、南1局1本場、親番でリーチ・ツモ・平和・赤・裏ドラで1万2000点(+300点)をアガってトップ戦線に復帰した。
勝負所となったのは南3局。沢崎の大三元気配、寿人のドラポン裸単騎という恐怖すら感じる強烈な仕掛けに対し「自分も勝負手」と毅然と立ち向かっていった局だった。
14巡目に沢崎から切られた赤5索をチーし、西・赤3でカン六万待ちのテンパイを取った。だが次巡、魚谷がツモってきたのは河に1枚も出ていなかった2筒。沢崎にも佐々木にも当たる可能性のある牌だったが少考後、意を決して2筒をビシッと切ると「よく切った!」と解説の土田浩翔(最高位戦)もそのメンタル力を讃えた。結果、西・赤3で8000点を佐々木からアガって2着目に浮上した。
トップ目に立っていた沢崎とは3100点差で迎えた南4局1本場、魚谷は5巡目にタンヤオ・平和・イーペーコーをテンパイ。誰からアガっても逆転トップ条件を満たすため、ヤミテンに構えていると、9巡目に沢崎からリーチが飛んできた。だが「流局まで押し切る」と一歩も引かず、12巡目に沢崎からタンヤオ・平和・イーペーコー・ドラで8000点(+300点、供託1000点)を打ち取って7勝目をもぎ取った。
勝利者インタビューでは、魚谷が2筒を切った同巡に石橋が合わせて切った2筒を沢崎がチーしたことで大三元のテンパイが入ったことを知ると「紙一重だなと本当に思います」と胸をなでおろした。
「ここまで来たら、ポイントをなるべく積み重ねてセミファイナルを迎えたい」と笑顔で勝利のラブピースポーズを決めると、パブリックビューイング会場では、チームカラーであるオレンジのバルーンが舞った。
この勝利で魚谷は、1月10日の第1試合で挙げた5勝目以降続いている連対記録を6試合と継続。鯉が滝を登って竜になるがごとく、その勢いはさらに増しそうだ。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)3万9900点/+59.9
2着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)2万4400点/+4.4
3着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)2万800点/▲19.2
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)1万4900点/▲45.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







