「何かが起きる雪の札幌」だが、番狂わせは起きなかった。しかし「2020年、何かが起きるプロレス」を予兆させる一戦だった。
 2月2日に札幌きたえーるで開催された新日本プロレス「THE NEWBEGINNING in SAPPORO ~雪の札幌2連戦~」。メインイベントのオカダ・カズチカとタイチのシングルマッチは、オカダがレインメーカーからの片エビ固めで30分53秒の激戦を制した。
 札幌からほど近い石狩市出身のタイチと、IWGP王者陥落からの再起を誓うオカダのシングル戦。今回大きくフィーチャーされたのが、トップ戦線にいながらも交わることの無かった2人の「12年ぶりの一騎打ち」の裏に秘められた歴史的な因縁だ。