固定電話に出ることにストレスを感じることを表す「固定電話恐怖症」が2月6日、Twitterのトレンドで1位を獲得した。
「会社の固定電話に出るのが『怖い』『苦手』とストレスを感じる人が多く、電話が鳴ると『心臓がバクバクする』『体が震える』という人もいる」と報じられ、SNSに共感の声が殺到した。
Twitterでは「小さい頃から電話の向こうが誰かわからないのが怖い」「音が苦手 音鳴るとビクッとする」と固定電話に恐怖心を抱く人のほか、「かけるのもかかってくるのも苦手!固定電話だけじゃなくスマホも無理!」「固定電話恐怖症というかそもそも電話が怖い」とそもそも通話自体が無理だという人もいるようだ。
また、そのほかにも「携帯(スマホ)に慣れちゃうとそうなるのかな」「休みの日の会社からの電話恐怖症」「若者の固定電話恐怖症 年配の最新機種恐怖症 どっちもどっち」など様々な声があがった。
コメンテーターの東京大学先端科学技術研究センター助教で政治学者の佐藤信氏は「わかる! 僕もスマホも(通話が)無理です」と通話が無理という人の意見に賛同。続けて佐藤氏は通話機能自体がいらないと主張し、「知らない人には(電話を)かけるのも、かかってくるのも嫌ですね」とコメントした。
明星大学准教授で臨床心理士の藤井靖氏は「そもそも電話というのは、コミュニケーションにおいて相手から得られる表情・顔色・仕草などの非言語情報が極端に少なくなる上に、メールと違って瞬発的にその場で対応しなきゃいけないので、対話が苦手な人にとっては難易度が高い」と、電話での通話の難しさを説明。
続けて「固定電話は特に『相手が誰か分からない』『自分宛じゃないかもしれない』など携帯電話での通話とは違った心構えやスキルが必要とされるので、メールやLINEでのコミュニケーションに慣れているとなおさら自分のペースでできなくて焦って失敗したり、“上手にできないのでは?”という不安に駆られる」と、固定電話での通話に恐怖を感じる理由を解説した。
「固定電話恐怖症」の対処法については「苦手なものをやるときは当然不安になるし、不安が高まりすぎると恐怖にも転化します。解決するには固定電話を使い続けるしかありません。誰でもほぼ確実に慣れて苦手じゃなくなるし、怖くなくなります」と話している。
(AbemaTV/「けやきヒルズ」より)
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