地獄の沼から這い上がった“魔王”佐々木寿人が6勝目でついに個人プラスへ/麻雀・Mリーグ
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 長いオーラス、勝利を決めたアガリに「天才!」と賞賛が降り注いだ。大和証券Mリーグ2019・2月6日の第1試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)が混戦を制し、今期6勝目を獲得した。

▶映像:強い佐々木寿人が帰ってきた!

 この試合の対局者は、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)、佐々木、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)の並びでスタート。

 佐々木は東1局、連続ラス回避中の近藤へ1万2000点を放銃してしまう。しかし直後の東2局は8000点(+300、供託1000点)をアガって原点近くまで戻ってくると、東3局にはリーチ・一発・ツモ・裏ドラの1万2000点(+300、供託2000点)をアガってトップ目へ立った。

 このアガリ、待ちはすでに残り山1枚となっていたカン四万で、これを見た解説の瀬戸熊直樹(連盟)も思わず絶句。間を置いて「THEガラクタリーチが出ましたね」とその強引かつ強烈なアガリに目をむいた。

 その後の佐々木は近藤とトップ争いを繰り広げるが、オーラスは3本場まで続く接戦で勝利が遠かった。それでも最後まで攻め続け、自ら決着する道をリスク承知で選び、ライバル近藤のリーチと親の日向からの仕掛けに真っ向勝負。見事アガリを決め、今期6勝目とした。

 今期の佐々木は、前半から中盤にかけてチャンス手が空振りに終わることも多く、チームのエースとして歯がゆい日々を過ごしていた。不調脱却のためトンカツを食べるなどゲン担ぎも利用し、是が非でもチームを浮上させたいと思っていた男が、終盤戦にきて“魔王”と呼ばれる所以でもある超攻撃的麻雀を復活させた。

 インタビューではカン四万の一発ツモに「ピンズの123が河にあるので、本当なら(リーチ・ツモ・平和・チャンタ・三色同順・裏ドラの)8000オールになっていたんですよね。下手でした」と反省。問題の1筒切りの場面では、マンズの一気通貫と三色同順、さらにはホンイツまで見える手の分岐点で、効率では三色同順が最も遠いため倍満逃しは結果論だが、それでも佐々木は振り返りを忘れなかった。

 たとえ序盤に失点しても、それを補って余りある積極性で加点に成功、個人スコア首位の近藤を上回り会心のトップ。この試合で佐々木は、ついに個人プラスへポイントを押し上げた。

地獄の沼から這い上がった“魔王”佐々木寿人が6勝目でついに個人プラスへ/麻雀・Mリーグ
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 インタビューではセミファイナルへ向けて「残り試合、一戦も落とせないつもりで」と語り、終盤戦ならではの必死さが垣間見えた。佐々木は最後にファンに向かってさらなるポイントの上乗せを宣言、機運上昇をアピール。起こしてはいけない“魔王”を起こしてしまったライバルチームにとって、本当の脅威はこれから始まる。

【1回戦結果】

1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)4万3000点/+63.0

2着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)2万6500点/+6.5

3着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)1万7600点/▲22.4

4着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)1万2900点/▲47.1

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

(AbemaTV/麻雀チャンネルより)

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