“魔王”らしさ全開の快勝劇だ。大和証券Mリーグ2019・2月6日の第2試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)が十八番のリーチ攻勢とホンイツで大量得点に成功、この日連勝となる今期7勝目を獲得した。
この試合の対局者は、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、佐々木、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)の並びでスタート。
白鳥に満貫をツモられ、先行されるスタートだったが、すぐさま佐々木は追撃態勢に。2局連続のリーチで加点に成功すると、東3局にはホンイツ・赤・ドラの1万2000点をアガってトップ目に立った。
さらに南1局ではダメ押しの満貫をアガり、親番では茅森の逆襲で親被りをするも、終わってみれば一人浮きのトップで快勝。同日連勝を果たし、個人スコアは8位まで上昇した。
昨年は個人スコア3位の成績を収めていた佐々木も、この日の1回戦でトップを取るまで今期はマイナス。ようやく“魔王”の復権を果たそうとするこの大事なゲームで、結果を出してみせた。
インタビューでは同日連勝に喜色を隠さず、「嬉しいですね、チームも低迷していましたから、(セミファイナル進出へ向けて)非常に大きいと思います」と語った。昨年は上限である40試合に出場、チームを牽引した佐々木だが、今期のルールでは45試合まで出場可能となる。今日で開幕から初めてプラス域に浮上した佐々木は、これでようやく完全復調。コメントでは連戦連勝を信じるファンから「負けるまで連闘でええやろw」「まぎれもなくエース」とエールが送られた。
また解説を務めていた瀬戸熊直樹(連盟)もこの日の佐々木には脱帽。「残り試合、出られる限りずっと出続けるのでは」と語る一幕もあった。
本人は残り試合の出場については「わかりません」と答えたが、行けと言われれば5連続、10連続でも出かねない勢いも十分にある。超攻撃的スタイルの佐々木が本来の突破力を発揮すれば、セミファイナル通過は当然、その先の春の戴冠も近づいてくる。
【2回戦結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)4万1200点/+61.2
2着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)2万4000点/+4.0
3着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)1万8600点/▲21.4
4着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)1万6200点/▲43.8
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【2月6日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス +338.2(72/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +99.9(70/90)
3位 TEAM雷電 +41.3(70/90)
4位 U-NEXT Pirates +37.9(70/90)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +31.1(72/90)
6位 渋谷ABEMAS ▲22.1(72/90)
7位 EX風林火山 ▲259.2(70/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲267.1(72/90)
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







