大和証券Mリーグ2019・2月6日の第2試合、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)が見せた一打に、実況の日吉辰哉が思わず謝罪、それにより試合を沸かせる一幕があった。
場面はオーラス、ラス親の茅森は早々にイーシャンテンとなるが、これがなかなかテンパイしない。これに対してテンパイ濃厚の赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、ラス目からの着順アップを狙う渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)が、2着目の茅森へ猛チャージをかける。トップ目のKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)とは2万点以上離れているため、3者によるし烈な2着争いが繰り広げられた。
茅森は白鳥とのテンパイ・ノーテンでラスまで転落してしまう状況。まずはこの窮地を脱すべく、終盤にチーテンを取る。ここで切る牌は、ストレートに手を進めれば村上のロン牌である6筒であるため、チー発声の時点で日吉は「(切るのは)6筒か!」と絶叫。
しかし茅森が選んだのは6筒でも筋牌の3筒でもなく、雀頭落としでテンパイ取らずの9索だった。これには日吉も驚き、すぐに「茅森さんすいません!なんというプレーだ!」と称賛へ回る。
河が3段目に差し掛かり、かつ自身がノーテンでは白鳥に替わって4着となってしまう状況。ここで茅森は3・6筒の筋はもう通らないと読み、どちらも使い切る形を模索し迂回した格好。この判断にファンは「なんという判断w」「天才すぎるだろ」「おもしれー!!」と絶賛した。
この局の結末は、茅森がもう危険牌を切らずにテンパイする道はないと判断、危険牌である4筒を引かされると安全牌を中抜き、撤退した。しかし、白鳥もノーテンだったため自身は3着でこのゲーム終了となり、ラス回避に成功した。
特筆すべきは茅森の判断がどれもほぼノータイムで行われたこと。解説の瀬戸熊直樹(連盟)も「この胆力はすごいですね」と手放しで褒め称えていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







