大和証券Mリーグ2019・2月11日の1回戦で、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)が、個人7勝目、チーム17勝目を挙げた。
昨シーズンの覇者である赤坂ドリブンズ。チームメイトの丸山奏子(最高位戦)、鈴木たろう(協会)、園田賢(最高位戦)の3人ともマイナス域で苦しんでいる中、“リーチ超人”こと村上は、前日までに5試合連続連対、個人スコア2位とチームの苦境を一人で打開していた。
対局者は起家からTEAM雷電・黒沢咲(連盟)、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、村上。村上をはじめ、個人スコアベスト10以内の好調4選手が居並んだ。
南2局1本場、3着目だった村上は、終盤15巡目に二・五万待ちで、五万をツモれば三色同順で倍満となるテンパイを入れるとヤミテンに構えた。これをドラ待ち七対子でテンパイしていた黒沢から仕留め、タンヤオ・平和・三色同順・赤2・ドラで1万2000点(+300点)の加点に成功。解説の渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)を唸らせ「パーフェクトな手順」と言わしめた。
南3局では、14巡目に待望のテンパイを入れると、ここが勝負どころとばかりに今度はリーチを宣言。これをリーチ・ツモ・ハイテイ・タンヤオ・赤・ドラで1万2000点と2連続で跳満を決めた。この日は東場からリーチとヤミテンを効果的に使い分け、連続連対記録を6試合に伸ばした。
だが試合後、村上に笑顔はなかった。「トップは取れたんですけど、内容がすごく悪くて」と、リーチ後にカンするかどうかを長考してしまったり、終盤にハイテイのツモ順を確認していたにも関わらず思わず仕掛けを入れてしまったことなどを実直に詫びた。その上で「やることは変わらず1着順でも上。仮に1、2回ラスを引いてもまだ(セミファイナルに)行ける可能性はかなり残るんで、チームとしても悲観的なムードは全くない」と口を真一文字に結んだ。
セミファイナルへ駒を進められるのは8チーム中6チーム。“リーチ超人”はどんな状況下に置かれてもブレずに、真摯に「期待値」だけを追い続けていく。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)4万6600点/+66.6
2着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)4万600点/+20.6
3着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)1万6500点/▲23.5
4着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)-3700点/▲63.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







