大和証券Mリーグ2019・2月18日の1回戦で、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)が8試合連続連対を決める3連勝で個人9勝目、チーム19勝目を挙げた。このトップで村上は個人スコアを+414.3とし、個人スコア部門で首位に立った。
対局者は起家から村上、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)。
威風堂々と入場してきた“リーチ超人”こと村上は、東1局の親番でいきなり見せた。沢崎から先制リーチを受けつつも9巡目にテンパイを入れると、間髪入れずにリーチを宣言。レジェンド雀士とのめくり合いを制し、リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・ドラ・裏ドラで1万8000点(+1000点)というロケットスタートを決めた。
「村上さんは一旦守備に入ると本当に甘い牌は打たない」と解説のU-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)が評する鉄壁の守備力を見せたのは東1局1本場だった。手牌にドラも赤牌もなかった村上は、13巡目に少考した。孤立していた4筒を切れば目一杯に構えられたのだが「茅森さんへの安全牌がゼロになる」と茅森からのリーチを想定して4筒を残すスリムな手組に構えた。実際、同巡に茅森から平和・赤2・ドラ2のリーチが飛んで来たのだが、4筒がなければ手詰まりとなり、茅森の当たり牌だった一万を切る可能性もあった。この危機的な局面を流局に持ち込み、トップ目で東場を折り返した。
南1局の親番、リーチ超人はヤミテンに構えて發・ドラ3で1万2000点を多井からアガってダメ押しに成功すると、その後は盤石のゲーム回しで逃げ切り、チームに光を差す3連勝を決めた。個人スコア部門首位に立っても「チームメイトがマイナスしているから、僕が勝っているのかもしれません」と浮かれた様子は微塵もなかった。
一時はマイナス500ポイント台の最下位に沈んでいた赤坂ドリブンズ。「とにかくその瞬間、一番いい選択をしよう」という村上の活躍がなければ、とっくにセミファイナル争いから脱落、寒い冬をただただ、じっと過ぎるのを待つだけだったかもしれない。初代王者はプライドをかけ、孤軍奮闘でチームに希望を持たせ続けているリーチ超人を軸に、まずはセミファイナル進出を目指す。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)4万6000点/+66.0
2着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)3万3600点/+13.6
3着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)2万7000点/▲13.0
4着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)-6600点/▲66.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







