神戸市の児童相談所の当直担当の職員が、真夜中に助けを求めて訪れた小学校6年生の女児を追い返していたことが2月18日にわかり、「児童相談所」などの言葉がTwitterのトレンドに入った。
トレンド入りしたのは「児童相談所」のほか「小6女児」「当直職員」「窓口職員」「児相の当直」などの言葉で、SNSには「何のための児童相談所だ 児童の保護が何より優先されるだろ!!」「子供の命を預かっている自覚と覚悟がないなら辞めた方がいい。怒りすら覚える」「児童相談所も悪いけど一番悪いのはそんなことをしたその子の親だよね」など批判が相次いだ。
今回の事態は10日午前3時頃に「家庭で揉めごとがあり家を追い出された」と小6女児が児童相談所を訪れたことに端を発し、対応した当直の担当者がインターホン越しに「警察に相談しなさい」と追い返していた。その後、女児は交番に駆け込んで保護され、最終的には警察から児童相談所に女児が引き渡されていた。
当直の担当者は「見た目が大人っぽかったので緊急性を感じなかった」と話しているが、この件について神戸市は「不適切な対応だった。マニュアルを徹底するように求める」とコメントしている。
コメンテーターでニューズウィーク日本版編集長の長岡義博氏は「前職の新聞記者時代に当直があり、午前3時に電話が鳴ったりとか事件が起きたときに、もうろうとしながら現場に行った記憶があるのでなかなか対応するのは大変だと思う」と当直の担当者に同情しつつも「緊急事態だったのできちんと対応すべきところだった」と対応の不備について指摘した。
ただ問題の根本的な解決には「最近児相絡みの問題も多いですし、マンパワーの問題もあるかなという気もするので、行政も予算を増やしたり人を増やしたりという対応が必要なのではないかと思います」と、児童相談所の人手不足解消など職員の待遇改善が必要とした。
(AbemaTV/「けやきヒルズ」より)
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