逆転トップを収めたその顔は、いつもより紅潮していた。大和証券Mリーグ2019・2月21日の第2試合で、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)が個人として9連続連対、今期8勝目を獲得した。
この試合の対局者は、魚谷、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)の並びでスタート。
試合は佐々木がリードする展開も、南1局1本場に魚谷は岡田から9600点のアガリを決めてトップ目に立つ。さらに南1局3本場、魚谷は佐々木のリーチに放銃すると、これに裏ドラが3枚乗り満貫となり、逆転を許してしまう。
このシーソーゲームの結末は早々に訪れた。オーラス、佐々木が先制リーチをかけると、魚谷は仕掛けて応戦。發・ホンイツの5200点を佐々木から直撃し、これにより魚谷は今期8勝目を挙げた。
インタビューではこの日の髪型に話題を向けられ「個人でプラスをしたらツインテールをやると、ツイッターで(ファンの方と)約束をしていたので、メイクさんにやってもらったのですが、派手で心配で…」と照れながらそのいきさつを明かした。これにはファンも「髪型かわいい」「ゆーみん可愛い」「かわいすぎぃー」とコメントを投稿。また魚の絵文字が多数並んでいた。
この日の内容については「最後まで攻めきれたのが良かった」と、持ち味でもある思い切りの良い攻めができたことに満足げだった。また、「セミファイナルに向けて、できるかぎりポイントを伸ばしたい」と宣言、まだまだ攻め続けると語ると、「魚谷は俺の嫁」「魚強すぎだろ」とその姿勢や戦いぶりを称えるコメントが続いた。
昨年、個人スコアの低迷に苦しみ、打ち方をマイナーチェンジするなど試行錯誤してきた魚谷。チームのポイントリーダー近藤誠一(最高位戦)と合わせ、首位固めの原動力となっている。調子が良い時も悪い時も、勝負事において大事なのはフォームを守ること。魚谷が自分らしく攻め続ける戦いの末に、チームに優勝の二文字が見えてくる。
【2回戦結果】
1着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟) 4万1800点/+61.8
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)3万6800点/+16.8
3着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)2万4000点/▲16.0
4着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)-2600点/▲62.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【2月21日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス +422.4(82/90)
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +152.2(82/90)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +87.5(82/90)
4位 TEAM雷電 +51.1(82/90)
5位 U-NEXT Pirates +43.5(80/90)
6位 渋谷ABEMAS ▲88.1(80/90)
7位 赤坂ドリブンズ ▲192.2(80/90)
8位 EX風林火山 ▲496.4(80/90)
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)