その頭の回転の速さ、さすが京大法学部卒。大和証券Mリーグ2019・2月21日の第1試合において、実況を担当していた松嶋桃(協会)が解説の土田浩翔(最高位戦)にいきなり麻雀クイズを振られ、見事回答し、逆に土田の勘違いを指摘する場面があった。
状況はオーラス、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)の手牌は手広いイーシャンテンで、いわゆる「くっつき」の形。
しかしこれがなかなかテンパイせず、もどかしい展開。思わず土田は松嶋に「くっつく牌の種類は何種類ですか?」とクイズを出題。これに松嶋は「(答えが)遅いなあ」と突っ込まれながらも実質わずか4秒程度でまずは「8種類」と回答。これに土田は「正解です!」とした。
実はこの問題、「くっつく」という表現のせいで、雀頭以外の浮き牌の関連牌をツモることによるターツ完成だけを意識してしまうが、雀頭の9索の重なりを含めるとテンパイの受け入れは「9種類」となる。松嶋はすぐに「でも9索でもいいから…」と土田に助け舟を出し、土田も「あ、そうか、9種類です」と苦笑いで訂正した。
「これが落とし穴だね」と土田が続けると、松嶋は「プロテストの際には引っかからないようにしましょう」とこの話題を締めた。これにはコメントも「モモンガ(松嶋桃)の勝ち」「桃ちゃんトラップ!」「正解はモモちゃんでしたw」と大賑わい。京大卒プロ雀士・松嶋のインテリジェンスが際立った一幕となった。
松嶋は日本プロ麻雀協会に所属し、プロ対局や実況を行う傍ら、オスカープロモーション文化事業部に「プロ麻雀士」として登録。知性を活かしクイズ番組に出演するなど、活動の幅を広げている。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)