小林剛の“絶対浮力”チームの大ピンチ救う勝利でセミファイナル圏内維持/麻雀・Mリーグ
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 沈みかけた船の再浮上、その中心にいるのはやはりこの男だ。大和証券Mリーグ2019・2月27日の第2試合で、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)が今期8勝目を獲得した。1回戦に箱ラスをくらっていたチームはあわや7位転落の危機にさらされたが、すぐにセミファイナル圏内の6位に踏みとどまった。

▶映像:小林剛がチーム救う快勝

 この試合の対局者は、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)、小林、KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)の並びでスタート。

 小林は東1局に先制に成功するが、その後は藤崎にリードを許してしまう。それでも東4局3本場には手役狙いの見事な手順で一気通貫をテンパイ、これをツモってツモ・一気通貫・赤2の8000点(+900点、供託2000点)を獲得し、逆転に成功。南3局の親番ではさらにリーチでダメ押しの7700点のアガリ。今期8勝目を獲得した。

 前節は朝倉康心(最高位戦)が痛恨の2ラス。そしてこの日の1回戦では石橋伸洋(最高位戦)が東1局に国士無双を親被りするなど、ここでも痛すぎる箱ラス。7位赤坂ドリブンズとほぼ並ぶところまでスコアを減らしていた。

 最年長で“船長”の小林以外の全員が個人成績マイナスという非常事態。そんな中でも小林は淡々と涼しい顔で、またブレない麻雀で、着々とプラスを積み上げ、チームを救い続ける絶対的な浮力になっている。

 インタビューでは「(赤坂ドリブンズと並んだとしても)並んでからがスタートですからね、追いついた方と追いつかれた方、(焦ることなく)同じように戦わないといけない」と、ベテランらしい一言。またセミファイナルまでの道筋として「最終日が抜け番なので、6位だと不安が残る。もうちょっとスコアを増やしておきたい」と、ここでも冷静に見通しを語った。

小林剛の“絶対浮力”チームの大ピンチ救う勝利でセミファイナル圏内維持/麻雀・Mリーグ
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 頼れる船長にコメント欄では「残り試合全てコバゴー出てくれよ」「ゴーはやっぱ冷静だな」と感心する声が並んだ。

 残り6試合となったレギュラーシーズン、ギリギリで踏みとどまっている状態でも、頼れる船長がいる限り、船員が目標を見失うことはない。

【2回戦結果】

1着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)3万9700点/+59.7

2着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)2万9500点/+9.5

3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)2万4900点/▲15.1

4着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)5900点/▲54.1

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

【2月27日終了時点での成績】

1位 セガサミーフェニックス +482.7(84/90)

2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +98.1(84/90)

3位 TEAM雷電 +59.0(84/90)

4位 渋谷ABEMAS +46.8(84/90)

5位 KADOKAWAサクラナイツ +6.6(84/90)

6位 U-NEXT Pirates ▲88.3(84/90)

7位 赤坂ドリブンズ ▲149.6(84/90)

8位 EX風林火山 ▲475.3(84/90)

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

(AbemaTV/麻雀チャンネルより)

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