愛知県などが主体となって3年に一度開かれる国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」。昨年(8/1~10/14)は国内外から90を超えるアーティストが参加し、企画展の一つ「表現の不自由展・その後」には、沖縄の基地問題をテーマにした作品や慰安婦を象徴する少女の像など、過去に公立の美術館などで撤去されたり、展示が認められなかったりした作品が制限された理由とともに展示された。
芸術監督を務めた津田大介さんは、2015年に民間のギャラリーで開催された「表現の不自由展」を見て、同じことを公立の美術館で実現しようと考えたという。「表現の自由というものがパブリックな空間で非常に制限されていて、おそらくそれが2015年以降はどんどん酷くなっているということがあった。できるかどうか分からないが、まずは企画として出して、どこまでいけるかと思ったのが最初の動機だ」。