大和証券Mリーグ2019・3月3日の1回戦で、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)が自身3連勝を飾るトップを取り、個人8勝目、チーム26勝目を挙げた。
U-NEXT Piratesと赤坂ドリブンズとの熾烈なセミファイナル進出争いを予測していた多井は試合前「さらに心を鬼にして」と、チームポイントを伸ばすことだけに集中して試合に臨んでいた。
対局者は起家から赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)。
3着目だった多井にチャンスが訪れたのは東4局1本場だった。4巡目にタンヤオ・平和・赤2を四・七万待ちでテンパイ。四万なら三色同順となり、出アガリでも跳満になるのでヤミテンに構える選択もあったが「今のうちに稼いでおくとトップが取れる可能性もある」とリーチを決断した。親番・朝倉から追っかけリーチを受けながらも、これをリーチ・タンヤオ・平和・三色同順・赤2・裏ドラで倍満1万6000点(+300点、供託2000点)に仕上げ、トップ戦線に躍り出た。
南2局ではリーチ・白・裏ドラ2で8000点をアガって、トップ目だった園田との一騎打ちに持ち込んだ。そして南4局1本場では、箱下ラスだった朝倉の思考を読み、園田にトップラスを決められるより、自分がトップになったほうがU-NEXT Piratesにとってはいいはずだと考え、發をポンして自らアガリに向かった。多井の読み通り、園田のトップだけは阻止したい朝倉から当たり牌を差し込まれ、發で1000点を加点。長期リーグ戦ならではの結末を演出し、試合を終わらせた。
このトップで渋谷ABEMASは7試合連続連対記録を達成。レギュラーシーズン3戦を残した時点で、セミファイナル進出を動かぬものにしたが、多井の視線はすでにファイナルでの戦いに向いていた。「4人で作った7連続連対が嬉しい」とチーム4人全員が調子を上げて来た結果、連続連対につながったとチームリーダーとして喜んだ。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)4万6700点/+66.7
2着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)4万点/+20.0
3着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)2万1600点/▲18.4
4着 U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)-8300点/▲68.3
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







