覚醒剤を使用した罪などに問われている元タレントの田代まさし被告に対して、仙台地裁は4日、懲役2年6カ月、このうち6カ月について2年間執行を猶予して保護観察をつける有罪判決を言い渡した。
田代被告は2019年11月、東京・杉並区の自宅で覚醒剤と大麻を所持し、同じ時期に自宅で覚醒剤を使用したなどとして、覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反の罪に問われた。2月13日の初公判では起訴内容を認めていた。
田代被告は薬物依存についてメディアなどで語り、啓発活動にも取り組んでいた。それでも再発してしまうことについて、フリーライターの石戸諭氏は「薬物依存症、特に覚醒剤は少しずつ回復するものだと言われている。専門家によると、回復までに再発の機会というのが7、8回はあって、治療でもそのことを織り込んでいる。多くの人は勘違いしているが、薬物依存症は病気。それも治ることがない病気で、慢性的な疾患と同じように回復を目指して、付き合っていくしかないもの」と話す。