中国の研究チームが6日、新型コロナウイルスにS型とL型の2タイプがあることが分かったと発表した。S型は全体の30%を、それが変異したL型が全体の約70%を占めるといい、後者は武漢での流行期に多く確認されたものだという。
 感染症に詳しいナビタスクリニック理事長の久住英二医師は「ウイルスというものはどんどん変異する。そして、より人間に感染しやすくなったものが選択されて残っているということであって、S型の中にもL型の中にも様々なバリエーションがあるはずだ。今はL型が増えていて、感染力も強いと言われているが、それは症状が軽いからうつりやすいということだ。今回の新型コロナウイルスは重症化しやすい年齢の方々でも感染した人の半分以上は症状が出ないという。そういう人が気づかずに出歩くからうつる」と話す。