赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)がチームメイトの村上淳(最高位戦)とコンビを組み、Mリーグ2019 朝日新聞セミファイナル・3月16日の1・2回戦で解説に初挑戦した。
▶映像:“まるこ”丸山奏子が明かす、秘蔵「かなこノート」の秘密
丸山は「育成」をテーマにドラフト指名され、今期から赤坂ドリブンズに加入した選手だ。プロ入り2年目ではあるが、チームメイトの園田賢(最高位戦)と鈴木たろう(協会)からは知識や技術、村上からはメンタル等について徹底指導を受け、Mリーグデビュー戦となった2019年10月29日の1回戦では、オーラスに倍満ツモを決めて大逆転トップを飾り「ドラマみたい」とファンから称賛された名シーンを演じて見せる等、レギュラーシーズンを戦い抜いた。
その丸山を支えていたのは“かなこノート”の存在だ。日々行われるMリーグ各試合のポイントをピックアップしては「その瞬間にどんな情報を得られたのか、何か考えたのか、なぜ切ったのか」を考察し、テキストに起こしたものを3人に見てもらってレクチャーを受ける日々を積み重ねてきた。
1回戦の東3局、丸山はセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)の先制リーチに、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)がテンパイ打牌で放銃したシーンを見て「切るべき牌は切る。打つべき牌を打たないとおじさんたちに怒られます」とコメントした。そして自身がスキルアップのために日々綴っているノートには「おじさんたちの意見という項目がある」と告白し、切るべき牌は切ることの重要性を強調した。
おじさんというのは園田、鈴木、村上のことなのだが、丸山が敬愛を持って“おじさん”と呼称していることには、ファンも「おじさんで合っている」「おじさんたちは本当面白いな」「まるこに癒されるなあ」と湧いた。
この日は、打ち手のタイプや置かれた状況によって、リーチするかしないか。鳴くか鳴かないかといった選択が出るたびに「村上さんだったらどうします?」と聞いていた丸山。丸山がピックアップしたクエスチョンに、おじさんが真摯に答えた回答は「おじさんたちの意見」として“かなこノート”に記され、明るい未来のための血となり肉となっていくに違いない。【福山純生(雀聖アワー)】
【3月16日終了時点】
1位 セガサミーフェニックス +260.9(2/16)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +133.4(2/16)
4位 渋谷ABEMAS +72.6(2/16)
5位 TEAM雷電 ▲97.9(2/16)
6位 U-NEXT Pirates ▲101.1(0/16)
※レギュラーシーズン成績から1/2を持ち越し
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)