Mリーグ2019 朝日新聞セミファイナル・3月17日の2回戦で、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)がチーム連勝となるトップを取り、チームのマイナスポイント完済に成功した。
対局者は起家からTEAM雷電・黒沢咲(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)、セガサミーフェニックス・和久津晶(最高位戦)、石橋。
レギュラーシーズンの序盤は石橋がチームのポイントゲッターだった。しかし中盤以降に5連続逆連対と調子を落としていただけに「セミファイナルでは絶対活躍する」と強い思いを秘めていた。
石橋は開局から積極的に攻撃を仕掛けたが、3連続放銃となり1万点台のラス目に後退した。だが東4局、黒沢からリーチを受けながらも、中・赤2で6000点(+供託1000点)をアガリ切ると、南1局で4000点(+供託1000点)、南2局で8000点を加点し、トップ戦線に躍り出た。
トップ目で迎えた南4局の親番では、7巡目に2索と5索のシャンポン待ちの役なしテンパイを入れたがリーチはせず。藤崎がソウズのホンイツ気配と見るや、9巡目に四万を持ってきたところでマンズの横伸びか5索のくっつきを求め、テンパイ崩しとなる打5索。次巡に2筒を持ってくると、もう1枚の5索を切り、その次巡に2筒を重ねたところで2索と2筒のシャンポン待ちでリーチに踏み切った。そして2筒を一発でツモって、リーチ・一発・ツモ・赤で1万2000点に仕上げ、解説初登場の渋川難波(協会)をも「このアガリを出来る人はいないんじゃないですか」と驚嘆させた。
勝利者インタビューでは「まずはプラスになることが目標だったので、それを初日に達成できたのは嬉しい」と安堵した後「パイレーツを優勝に導きます」と力強く宣言。ファンも「パイレーツの時代が来た」「石橋劇場」「全局参加型」と呼応した。
開局からの3連続放銃は、レギュラーシーズン後半の失速を象徴するかにも見えたが、そこから獅子奮迅のアガリラッシュで逆転トップ。この日は1回戦でトップを取った瑞原明奈(最高位戦)と2人合わせて+128.4を叩き出した。
セミファイナルではレギュラーシーズンのポイントが半分持ち越されるため、▲202.3あったマイナスポイントは▲101.1になっていた。U-NEXT Piratesはこのシステムの恩恵を最も受け、セミファイナル初日の連勝で一気にマイナスポイントを返済し、プラス域となる+27.3で5位に浮上。デジタル&ロジカルを標榜とするチームらしい実に効率のいい戦い方で、大航海時代の到来を予見させた一日となった。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)4万4400点/+64.4
2着 セガサミーフェニックス・和久津晶(最高位戦)3万3300点/+13.3
3着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)1万3100点/▲26.9
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)9200点/▲50.8
【3月17日終了時点】
1位 セガサミーフェニックス +215.1(4/16)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +133.4(2/16)
3位 渋谷ABEMAS +72.6(2/16)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +59.5(2/16)
5位 U-NEXT Pirates +27.3(2/16)
6位 TEAM雷電 ▲142.5(4/16)
※レギュラーシーズン成績から1/2を持ち越し
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







