いつもチームと共に戦い、ここまで勝ってきた。Mリーグ2019 朝日新聞セミファイナル・3月20日の第1試合で、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)が先行逃げ切りでセミファイナル初勝利を獲得。インタビューではこれまで以上に「チーム愛」を熱っぽく語る一幕もあった。
この対局は起家からセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、日向、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)の並びでスタート。
日向は東1局に8000点を獲得し、好調なスタートを切ると、迎えた東2局の親番では7700点を萩原から討ち取る。東4局にはホンイツ仕掛けの佐々木、ドラ2枚のチャンス手でリーチを目指す萩原など相手にしながら、日向はリーチ・ツモ・赤2・裏ドラの8000点を獲得した。
南場はライバルの猛反撃に耐えながら冷静に点差をチェックし、失点を重ねながらも致命傷は負わず、セミファイナル初勝利を挙げた。
普段からSNSやリーグ勝利者インタビューにおいて、「麻雀愛」に加えて「家族愛、チーム愛」を口にしている日向。この日の試合前にはチームリーダー多井隆晴(RMU)から「自分を信じろ(I believe)」と、声をかけられたと明かし、見事に期待に応えてみせた。
また、これまでのインタビューの通り「たかちゃん、しょーちゃん、もってぃ」と盟友それぞれの名前を挙げ、結束力あっての勝利であることをアピールした。
レギュラーシーズンのチーム最終戦を託され、そこで見事にトップ、個人成績でもプラスで終えた日向は、セミファイナルへのメンタルも上向き好調モード。そしてこの日、見事に初登場初勝利をゲットした。
セミファイナルに入り、下位から迫るU-NEXT Piratesには、「南場力」で逆転勝利を続ける石橋伸洋(最高位戦)のようなキーマンがすでに登場、チームを引っ張っている。渋谷ABEMASにおいては、もともとムードメーカーである日向が、チームを2年連続ファイナルへと導く選手になるかもしれない。見る者にそう感じさせる、強い勝ち方だった。
【1回戦結果】
1着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)3万7100点/+57.1
2着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)2万6100点/+6.1
3着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)2万3100点/▲16.9
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)1万3700点/▲46.3
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)