日本将棋連盟による3月23日週の公式戦は、藤井聡太七段が24日の王位戦挑戦者決定リーグ戦白組で、稲葉陽八段と対戦。最年少タイトル挑戦への大事な一局と同時に、史上初となる「3年連続勝率8割以上」の記録に向けても注目だ。25・26日には渡辺明王将と広瀬章人八段による王将戦七番勝負の最終第7局が行われ、勝った方が王将のタイトルを得る。主な対局は以下のとおり。
3月23日(月曜日)
王位戦挑決リーグ 永瀬拓矢二冠 対 佐々木大地五段 (携帯中継)
王位戦挑決リーグ 羽生善治九段 対 阿部健治郎七段 (AbemaTV・携帯中継)
タイトル通算100期を目指す羽生九段は現在、白組で1勝1敗。2連勝の棋士が2人いるため、これ以上は負けられない。同リーグは、紅白に6人ずつ分かれて行い、双方の優勝者が挑戦者決定戦を経て、木村一基王位に挑戦する。持ち時間は各4時間で、先手は羽生九段。
王位戦挑決リーグ 豊島将之竜王・名人 対 鈴木大介九段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント 三浦弘行九段 対 広瀬章人八段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント 丸山忠久九段 対 郷田真隆九段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント 久保利明九段 対 山崎隆之八段 (携帯中継)
3月24日(火曜日)
竜王戦3組 杉本昌隆八段 対 菅井竜也八段 (携帯中継)
王位戦挑決リーグ 稲葉陽八段 対 藤井聡太七段 (AbemaTV・携帯中継)
ここまで2連勝の藤井七段が順位戦A級の実力者・稲葉八段と対戦。同じくA級棋士・菅井八段も2連勝中のため、白組優勝を目指すなら直接対決までは無敗を守りたい。また、藤井七段の2019年度の成績は48勝12敗で勝率.800。このまま勝率8割を維持できれば2017年度、2018年度に続き、史上初となる「3年連続勝率8割以上」を達成する。持ち時間は各4時間。
王座戦二次予選 飯塚祐紀七段 対 渡辺大夢五段 (携帯中継)
王座戦二次予選 畠山成幸八段 対 糸谷哲郎八段 (携帯中継)
3月25・26日(水・木曜日)
大阪王将杯王将戦第7局 渡辺明王将 対 広瀬章人八段 (将棋プレミアム・携帯中継)
現在3つのタイトルを保持する渡辺王将は、先日棋王戦で本田奎五段を下して8連覇を達成。同時に2つの番勝負をこなすハードスケジュールだったが、防衛戦を1つクリアしたことで、精神的にも体力的にも少し余裕ができた。広瀬八段は先に奪取に王手をかけながら追いつかれたが、決定局でどんな戦術を採用するか。持ち時間は各8時間で、先手・後手は振り駒で決まる。
3月25日(水曜日)
竜王戦6組 川上猛七段 対 中座真七段 (携帯中継)
竜王戦6組 行方尚史九段 対 松尾歩八段 (携帯中継)
竜王戦6組 阿久津主税八段 対 杉本和陽四段 (携帯中継)
倉敷藤花 井道千尋女流二段 対 野原未蘭アマ (携帯中継)
3月26日(木曜日)
竜王戦2組昇決 三枚堂達也七段 対 澤田真吾六段 (携帯中継)
王座戦二次予選 山崎隆之八段 対 西田拓也四段 (携帯中継)
棋王戦予選 佐々木勇気七段 対 黒沢怜生五段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント 永瀬拓矢二冠 対 高見泰地七段 (携帯中継)
ヒューリック杯清麗戦予選 甲斐智美女流五段 対 岩根忍女流三段 (携帯中継)
3月27日(金曜日)
王位戦挑決リーグ 菅井竜也八段 対 阿部健治郎七段 (AbemaTV・携帯中継)
王座戦二次予選 丸山忠久九段 対 高野智史五段 (携帯中継)
王座戦二次予選 飯島栄治七段 対 千田翔太七段 (携帯中継)
棋王戦予選 千葉幸生七段 対 近藤誠也七段 (携帯中継)
王将戦一次予選 藤井猛九段 対 渡辺大夢五段 (携帯中継)
(写真提供:日本将棋連盟)