3月22日にさいたまスーパーアリーナで開催されたK-1「K'FESTA.3」のオープニングマッチ。吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と“狂拳”迅(WIZARDキックボクシングジム)の次世代対決は、吏羅が鮮烈なハイキックで1ラウンド失神KO勝利を飾った。鮮やかすぎる勝利の一方、吏羅は直後のバク宙パフォーマンスを大失敗……。顔面からリングに着地すると、会場は歓声と笑いに包まれた。
16歳の“狂拳”・迅(じん)はキックボクシングのレジェンドである竹内裕二から「2代目狂拳 」を受け継いだ若き逸材。今年1月にKrushでのデビュー戦に勝利し、K'FESTAの大舞台でプロ2戦を迎えた。
対するテコンドー全日本2連覇の経歴を持つ吏羅(リラ)は21歳。ここまで1勝2敗1分とKのリングでの戦績は負け越しているが、ハイキックKOのど派手なデビュー戦が話題となった。
試合開始直後、吏羅のキックが迅のローブローに入る不運もあり、再開後も吏羅のテコンドー仕込みの距離感や、奇襲のスピンキックに翻弄される場面が目立った迅。得意のパンチで主導権を取り戻そうと試みた迅だが、吏羅がスイッチしながら前に出て左右のコンビネーションの連打で最初のダウンを奪う。なんとか立ち上がった迅だが、さらに吏羅の連打を浴び、最後は鮮やかな左ハイで失神KOを喫した。
見事な勝利を収めた吏羅だが、その直後にちょっとしたハプニングが。コーナーに上がり雄叫びを上げアピール、ここまでの流れは完璧だったが、バク宙を決めようとするも顔面からリングに着地。観客からどっと笑いが起こると、照れながらすごすごとコーナーにもどり勝ち名乗りを受けた。
まさかの顔面着地のオチにAbemaTVの視聴者からは「今、鼻折れたんちゃう?」「いまの宙返りが一番ダメージがあった説」などのコメント多数寄せられていた。