K-1最大のビッグイベント、3年連続でのさいたまスーパーアリーナ大会となる『K'FESTA.3』が、3月22日に開催された。
かつてK-1 MAXで時代を築いた魔裟斗氏は、中継の解説などで新生K-1をバックアップしてきた一人。今大会終了後、その魔裟斗氏が選ぶおすすめバウトについて語ってもらった。
一つ目はレオナ・ペタスvs村越優汰。前フェザー級王者の村越をKOしたレオナに「また強い選手が現れた。武尊とやったらどうなるんだろうと。新しいマッチメイクが想像できた試合」と魔裟斗氏。
安保瑠輝也vs不可思のスーパー・ライト級タイトルマッチについては、前日の計量で苦しみながらダウンを奪って防衛した瑠輝也の勝負強さを称えた。
そして今大会でスーパー・ウェルター級トーナメントを制した木村“フィリップ”ミノルについては「とにかく強さが光った」と絶賛。
「あのパンチ力。しびれたなっていう。圧勝でしたよね」
中継では、もろさもあった剛腕ファイターの木村がチャンピオンにまで成長する、そのドラマについても語っていた。
そして最後のオススメは武尊vsペッダム・ペットギャットペット。
「相手が変更になりましたけど武尊がうまかったですね。左のインローを効かせていって、最後はパンチのラッシュで圧倒的なKO勝利。最高の試合でした」
相手が変更になることの難しさもわかっている魔裟斗氏だからこその賞賛だ。大会全体に関しても充実していたという。
「20試合の長丁場でしたが、締める人が締める大会でした。メインは木村。セミでは武尊がムエタイ相手で難しい試合ではあったけどきっちり勝った。(女子の)KANAちゃんもいたり、クルーザー級の試合もあって楽しめました。それにKOが多かった。スカッとする試合が多かったことで最高の大会になったと思います」
この大会から、2020年のK-1戦線がスタートする。最後に、魔裟斗氏に今年のK-1に期待することを聞いてみた。
「武尊が望んでいるドリームマッチも見てみたいし、木村とスーパー・ウェルター級歴代王者の試合も見たい。木村vs(チンギス・)アラゾフとか木村vs(マラット・)グレゴリアン。これからどうなるか、ワクワクが止まらないですね」