「クラスター」「オーバーシュート」などの“カタカナ”に河野防衛相が疑問 “カタカナ“だと「先入観なく理解しようとする」などの声も
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 「クラスター」や「ロックダウン」などの新型コロナウイルスに関連する言葉について、河野太郎防衛相が「なんでカタカナ」と発言し、話題を呼んでいる。

 河野防衛相は3月22日、自身のツイッターで「クラスター 集団感染 オーバーシュート 感染爆発 ロックダウン 都市封鎖 ではダメなのか。なんでカタカナ?」と投稿。この投稿にはリツイートが6万6000件、「いいね」が24万2000件集まった。また、河野防衛相は24日の会見でも以下のように発言している。

「日本語で言えることをわざわざカタカナで言う必要があるのかなというのは前々からずっと言っていたことで、行革担当大臣のときに『政府内でむやみにカタカナを使うべきではない』という問題提起をして、いくつか文書の修正をしてもらったことがございます。『ロックダウン』とか『オーバーシュート』とかわかりにくいという声も出ておりますから、そこは少し事務的に厚労省あるいはその他関係部署に、わかりやすい言葉にした方がいいのではないかということは申し上げようと思っております」

「クラスター」「オーバーシュート」などの“カタカナ”に河野防衛相が疑問 “カタカナ“だと「先入観なく理解しようとする」などの声も
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 そのほか、菅義偉官房長官や自民党の二階俊博幹事長も同様に「わかりやすい言葉で説明を」という趣旨のコメントを残している。

 この問題について、コメンテーターでニューズウィーク日本版編集長の長岡義博氏は「うちの雑誌でも新しい言葉は社会に浸透したら使うようにはしているんですが、このカタカナ(ロックダウンなど)はカッコで日本語を付け足さないとちょっと厳しいかなと思います」とコメント。

 また、こういった新しい言葉が生まれてきた背景については「なんでこういった言葉が出てきたのかというと、新しい状況を説明するには新しい言葉のほうが説明しやすいというのはあるんじゃないかなと思います」と推測した。

 明星大学准教授で臨床心理士の藤井靖氏は、専門家がカタカナの専門用語を多用することについて「特に理系の研究は世界規模で行われており、日本人でも英語で表現することが多く(ストレス、マインドフルネスなど)、日本語訳が容易に決められないものが多い」と解説。

 また、カタカナを使うことの利点を「未知の言葉が含まれていると理解へのハードルが上がるが、先入観なく言葉を理解しようとするし丁寧に読もうとする」ことや「ワードの意味を適切に文章で表現できれば正確に物事を伝えるきっかけになる場合がある」こと、「インパクトのあるカタカナ語だと啓発に役立ち意識も高まるし、必要な自制にも繋がる可能性がある」としている。
(AbemaTV/「けやきヒルズ」より)

▶【動画】「オーバーシュート」「クラスター」に河野防衛相が疑問

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