Mリーグ2019 朝日新聞セミファイナルシリーズ・3月30日の1回戦で、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)が個人初トップ、チーム3勝目を挙げ、チームの2年連続ファイナル進出を力強くたぐり寄せた。
対局者は起家からセガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、白鳥、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)。
セミファイナル残り4戦の時点で+107.4の3位に位置していた渋谷ABEMASは、この日を終えて3位をキープ出来れば、最終日を待たずしてファイナル進出に近づくポジションにいた。
オーラスとなった南4局、ラスだけは避けたい白鳥は持ち点2万2100点の3着目だった。トップ目の石橋とは1万5500点差、2着目の近藤とは1万300点差。近藤から5200点直撃なら2着、ツモって裏ドラを2枚以上乗せて跳満にまで仕上げられればトップまで見えていた。
3巡目に中と發のシャンポン待ちでテンパイを入れると間髪入れずにリーチを宣言。9巡目に赤牌入りの暗刻で持っていた五万をツモって来て暗カン。自身でリンシャン牌をめくると、なんとカンドラが五万になったため、出アガリでも跳満が確定した。これを瀬戸熊からアガると裏ドラも2枚乗せ、リーチ・中・赤・カンドラ4・裏ドラ2で倍満1万6000点を加点。赤牌含む7枚ものドラに恵まれ、セミファイナル初勝利をもぎ取った。
レギュラーシーズンではトップ率46%とチームをけん引し、4着目からカンしてドラを4枚乗せ、三倍満に仕上げた逆転劇を演じていたこともあり、ファンも「白鳥、オーラスでまたカンドラ乗せた」と驚嘆。解説の山井弘(連盟)も「ファイナルに向けていいトップだった」と自信に満ちあふれていた闘牌を絶賛した。
勝利者インタビューでは「2着になれるといいなとポジティブな気持ちでリーチしたんですけど」と振り返り「カンドラ、乗っちゃうよね~、裏ドラ乗るかな~」と大ラッキーを素直に喜び、口調も滑らか。セミファイナル進出に関しても「99%決勝に行ける」と運をも味方につけたことで、終始笑顔が絶えなかった。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)3万8100点/+58.1
2着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)3万7600点/+17.6
3着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)3万2400点/▲7.6
4着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)-8100点/▲68.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







