諦めないのが“戦いの女神”高宮まり、気迫の勝利も目がウルウル「素点を稼ぎたかった」/麻雀・Mリーグ
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 Mリーグ2019 朝日新聞セミファイナルシリーズ・最終日となった3月31日の1回戦で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)がトップをもぎ取った。

▶映像:高宮まりが自身最終戦で気迫のトップ ファンも称賛

 全16試合中、残り2試合。▲204.1ポイントで6位だったKONAMI麻雀格闘倶楽部がファイナル進出を決めるためには、4位のU-NEXT Pirates▲3.5を上回ることが絶対条件。その差200.6ポイントをひっくり返すためには、1試合で+100ポイント以上は必要となるため、8万点台のトップが2回必要だった。

 この大一番を託されたのは、超攻撃麻雀を武器とするチームの中でレギュラーシーズン勝ち頭としてチームを牽引した高宮だった。対局者は起家から渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、高宮、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)。

 全員2万点台で迎えた南1局、高宮は10巡目に先制リーチを放った。茅森と松本から追っかけリーチを受けながらも、リーチ・タンヤオ・平和・ドラ・裏ドラで8000点(+供託2000点)を茅森からアガり切った。

 続く南2局でも8000点の加点に成功し、高宮は4万4300点を持って、南3局の親番を迎えた。ここからアガリを積み重ねていけば、8万点台のトップも見えて来るだけに、ファンも「高宮行け~!」と気合いが入ったが、松本がアガり、親番を活かすことは出来なかった。

 しかし親番が落ちたからといって、諦める格闘女神ではなかった。南4局では、配牌を見るや役満・国士無双に一直線。茅森からはピンズのホンイツ仕掛け、松本からはマンズのホンイツ仕掛けが入り、国士無双が厳しくなってきたと見るや、最低でも満貫と、ドラ九万のトイツを活かせるチャンタに切り替えた。死力を尽くして粘り込み、イーシャンテンまでこぎつけたが流局。トップは取ったが、目標にまでは届かなかった。インタビューでは、涙こそ流さなかったものの、目を潤ませ「素点を稼ぎたかった」と悔しさをにじませた。

諦めないのが“戦いの女神”高宮まり、気迫の勝利も目がウルウル「素点を稼ぎたかった」/麻雀・Mリーグ
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 昨期レギュラーシーズンではわずか1勝だった高宮は、今期レギュラーシーズンで6勝を挙げ、個人スコアでもベスト10入り。チームのエース・佐々木寿人の+80.7ポイントを上回る+99.5ポイントを叩き出していた。

 解説の土田浩翔(最高位戦)も「数字がそのまま高宮の進化を表しています。たまたまツイていた数字ではなく、今期は力でもぎ取った数字」とレギュラーシーズンを通して、終始手順と見切りが良かったと評した。

 ファンからも「泣けるわ、高宮」「ギリギリまで行っている」「本当に成長したよ」「昨日の黒沢さんといい、高宮さん立派」と“格闘女神”の戦いぶりに惜しみない激励、賞賛、そして感謝の声があふれていた。【福山純生(雀聖アワー)】

【1回戦結果】

1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)3万9900点/+59.9

2着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)2万4900点/+4.9

3着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)1万8200点/▲21.8

4着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)1万7000点/▲43.0

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

(AbemaTV/麻雀チャンネルより)

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