車の前で写真を撮るケンさん。覚せい剤密輸の罪で7年半服役、現在は板金塗装の会社で働いている。「すごく後悔はあります。もう刑務所には戻りたくないというのはありますね」。この日撮った写真は、日本初の受刑者専門の求人情報誌『Chance!!(チャンス!!)』の表紙を飾る。
年4回発行の「チャンス」は全国の刑務所に無料で配布されており、受刑者から履歴書が送られて来ると、三宅さんが企業につないでいる。雇用主が面接に応じれば、ハローワークを通じて刑務所の中で面接を行い、合否が決まる仕組みだ。立ち上げた三宅晶子編集長だ。「少年院とか刑務所の中で頑張っている人たちに“出てもこうやって頑張っている人たちがいるから大丈夫だよ”と伝えたい」と話す。