将棋界のニュースター候補生は、超高学歴だった。今年4月に四段昇段、プロ入りを果たしたばかりの谷合廣紀(たにあい・ひろき)四段が5月1日、ビデオチャット機能を利用した対局に挑戦。タイトル経験もある実力者・糸谷哲郎八段(31)との超早指し対決に2連勝し、関係者・ファンを驚かせた。
谷合四段は、奨励会時代に東京大学工学部を受験し、見事合格。そのまま将棋と学業、二足のわらじを履き続けると、その後は大学院にまで進んだ。2019年10月からの三段リーグでついに2位に入り、念願のプロ入り決定。東大出身者としては、史上2人目の将棋棋士となった。
将棋界でも珍しい超高学歴を誇る谷合四段は、早指し・早見えに定評がある糸谷八段に向かって全力勝負。2局とも、糸谷八段の豪腕にひるまず冷静かつ堂々した指し回しで快勝を収めると、ABEMAで視聴していたファンからも絶賛されていた。
将棋界には10代で大活躍する藤井聡太七段(17)だけでなく、実質的なデビュー1年目でタイトル挑戦まで駆け上がった本田奎五段(22)など、ニュースター候補が続々生まれているが、谷合四段もプロデビュー戦を前に大きなインパクトを与えることになった。
(ABEMA/将棋チャンネル)