競輪選手で自転車競技日本代表の深谷知広が5月5日に自身のアメブロを更新。G1レース『日本選手権競輪(競輪ダービー)』の思い出をつづった。
この日、深谷は「本当なら今は静岡競輪場で日本選手権競輪が開催されている時ですね」と切り出し、「開催中止となった日本選手権の過去の思い出を書きたいと思います」と説明。
毎年5月初旬に開催されるG1『日本競輪選手権(競輪ダービー)』は、年間行われる6つのG1 の中でも最高の格式を誇る特別なレース。今年も5日~10日に静岡競輪場での開催が予定され、深谷もオリンピック延期に伴い急遽参加を表明。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響から中止となり、選手やファンから残念がる声が上がっていた。
2011年から10回ダービーに参加し、7回決勝に進出している深谷は、中でも「断トツで最高の開催だった回」として「2014年の名古屋開催」をピックアップ。
レースの背景について、「SS 11問題でトップ選手の多くがこの日本選手権を最後にG1の出場が長期間なくなる処分が下された直後」と説明した深谷は、「決勝戦の会場は更に熱気が増していて、選手紹介から人間の声とは思えない「音」が耳に届いていました」と当時の異様な熱気と声援を述べるとともに、「全身に武者震いが走った事を覚えています!」と振り返った。
レースでは3着だったものの、深谷は「地元であの声援の中、全ての力で捲っての3着」「「村上義弘」「武田豊樹」この2人と一緒に表彰台に乗る事が出来て」といい、「私の競輪人生の中でもトップクラスに満足するレースでした」とコメント。3位の表彰台に立つ自身の写真も公開し、「様々な人間の「思い」を感じ考えさせられたとても素晴らしい大会でした」と振り返った。
最後には、レースに対する“心残り”にも言及。「開催直前に何を思ったのか突然中途半端な坊主にして一生残る思い出の表彰台写真に写ってしまって猛烈に後悔している」と、髪型への後悔を吐露して締めくくった。
※オフィシャルブログより