国内最大級のプロアマ参加の麻雀大会「麻雀最強戦2020」のファイナル進出を目指す「最強の麻雀戦術本プロ決戦」が5月10日に行われ、予選B卓の東1局でMリーグ・U-NEXT Piratesでも活躍する朝倉康心(最高位戦)が、発生確率が0.0011%とも言われる超レア役満・大四喜を達成、放送席と視聴者を騒然とさせた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、多数の対局が中止・延期になる中、麻雀最強戦では対局者の間にアクリルボードを設置。対局者もマスクといった対応を取りながら、戦いが繰り広げられた。
待望の対局放送の中、久々の登場となった朝倉の手元には、親番の東1局で西・北が2枚ずつ、東・南が1枚ずつと言う状況。よほどのことがなければ、アガリすら難しいと思われたが、西をポンして仕掛けると、これが功を奏し、中終盤にかけて次々と字牌を重ねることに。ついには15巡目で東・北をアンコ、南なら大四喜、8索でも小四喜のテンパイを入れた。この事態に実況を務めていた日吉辰哉(連盟)も「うわー!テンパイー!」と絶叫。一気に放送のボルデージも急上昇した。
さらには、テンパイ直後に松本吉弘(協会)がリーチ、放銃回避ができなくなったことでテンションもさらにアップ。山に眠る残り1枚の南の行方に一喜一憂する展開が続くと、劇的な幕切れに。松本がツモった南がそのまま放たれると、朝倉の手牌がゆっくり倒され役満・大四喜を達成。日吉は声を枯らして「行ったー!4万8000!朝倉、4万8000!」と大絶叫すると、視聴者からも「初めて生で大四喜見れた!」「東1局から大四喜とかえぐすぎ」「いきなりの親大四喜はスゴイわ」といった驚きの声が殺到した。
対局後、朝倉は「小四喜を捨て牌でアガっていたので、恥ずかしいなと思いながらアガったんですが、めちゃくちゃうれしいですね」とはにかんだが、「東1局の役満でも何が起こるかわからない」と、逆転負けを許さないようにと最後まで慎重に打ち進めたと振り返っていた。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)