元横綱・若乃花の花田虎上氏が、同じく元横綱で弟の貴乃花の強さについて改めて言及。また、兄でありながら貴乃花の付き人だった当時のことを思い返して「お風呂場で背中を流していた。誇らしかった」といったエピソードも明かした。
23日にABEMAで「記憶に残る名勝負100連発」と題して放送された『大相撲ABEMA場所』に出演した花田氏。
その中の「スピード出世」というテーマでは、平成2年大阪場所の14日目、駒不動との一番に臨んだ当時17歳の貴花田が、勝ち越せば幕内昇進を決定的なものにする取組が紹介された。この取り組みに見事勝利して勝ち越しを決め、史上最年少での新入幕を果たした貴花田は、後に平成の大横綱として角界を引っ張った。
清野茂樹アナウンサーから「出世争いというところで、弟が先に行ったことはどのような気持ちだったか」と投げかけられた花田氏は「何もないです」ときっぱり。さらに「自分は自分のペースで行こうと。私、付き人についていた時もあります。お風呂場で背中を流してましたから」と笑顔で答えると「誇らしかった。七光りが通用しない世界ですから」と続けた。
改めて弟・貴乃花の強さを問われた花田氏は「前に攻めて、自分の形は右四つだが、両方どちらでも相撲が取れる。それが一番強い」と振り返ると、近年、力士のケガが増えていることにも触れ「体つきを見てもらいたい。ただ大きく太っているだけではダメ」と話した。