Mリーグ2019 朝日新聞ファイナルシリーズ初戦となった6月15日の1回戦で、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)が6万点オーバーのトップで初陣を飾った。
3月31日にセミファイナルを終えてから、3月31日にセミファイナルを終えてから、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、リーグも2カ月半ぶりの再開。外出自粛期間中だったため、各種スポーツ同様にMリーグも練習環境を確保しにくい状況にあった。
対局は起家から小林、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)。
選手たちは牌に触れることすらままならない事態が続いていたが、ファイナルを迎えるにあたって小林は、打てずとも対局映像や戦術書を読み込んで研究を重ね、蓄えてきたものを大事な初戦で存分に発揮した。
東2局、リーチ・一発・ツモ・発・赤・ドラで1万2000点をアガって小林は波に乗った。続く東3局では6巡目に平和・三色同順・ドラ・赤を4、7索待ちでテンパイ。4索ならイーペーコーもつくため「リーチしなくても打点は十分」とヤミテンに構えていたが、7巡目に親番・多井からリーチが飛んできたことで、同順に追っかけリーチを決断。結果、多井から7索を打ち取り、1万2000点を加点した。
さらに東4局1本場からは怒涛の4連続のアガリラッシュで勝負あり。ファンも「頼れる船長」「コバゴーのお・か・げ」と喝采した。勝利者インタビューでは麻雀牌に触れたのはファイナル前日の1回だけだったことを明かし「ようやく優勝争いできるところに来た」とはにかんだ。
攻めるとなれば仕掛けも駆使して隙なくアガり、守るとなればテンパイを取れる局面でも徹底してオリる。決して欲におぼれない小林の攻守バランスには、解説のTEAM雷電・萩原聖人(連盟)も「さすが小林剛、この1回で一気に並びにしてしまいましたね」と舌を巻いた。ファイナルステージ4位進出というビハインドをはねのけた快勝で、U-NEXT Piratesは一気に優勝争いに加わった。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1位 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)6万2700点/+82.7
2位 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)2万1000点/+1.0
3位 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)1万700点/▲29.3
4位 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)5600点/▲54.4
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







