Mリーグ2019 朝日新聞ファイナルシリーズ6月15日の2回戦で、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)がトップを決めた。
対局は起家から渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、魚谷、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)。1回戦3着とマイナス発進となったチームメイトの茅森早香(最高位戦)からバトンを受け取った魚谷は「勝ちたいと考えず、しっかり打つだけ」と集中していた。
東2局、親番だった魚谷は石橋のドラポン仕掛けに冷静に対応しながら攻め返すチャンスを伺い、14巡目にテンパイを入れるとリーチを宣言。アガリにこそ結びつかなかったが、流局ひとりテンパイで連チャンにこぎつけた。
こういったギリギリまであきらめない姿勢が実ったのは東4局。リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・ドラで8000点をアガると、南1局ではダブ南・白・赤・ドラで8000点の加点に成功しトップ目に立った。
オーラスとなった南4局2本場、厳しい手牌をもらった魚谷は守備に徹し、親番だった内川が石橋に放銃したことでトップを死守。チーム待望のファイナル初トップには、ファンも「ゆーみん強い!」「安定のMVP」と歓喜した。
昨シーズンの魚谷は「麻雀に男女の差がなく、個人の差であることを証明したい」と臨んだが、チームはレギュラーシーズンで敗退。個人スコアも21人中18位と辛酸を舐めた。 だが今シーズンは開幕戦で勝利を飾ると、10試合連続連対、9万4400点という最高スコアを記録、1シーズンに役満を2度も成就するなど勢いに乗り、レギュラーシーズンMVPを獲得した。解説のTEAM雷電・萩原聖人(連盟)も「キャリアや経験が麻雀における決断の自信となっている。1年目に苦労した選手だけに、自信が確信に変わった」と魚谷を評した。
当日決まった2戦目出場というプレッシャーを微塵も感じさせない見事な勝利でチームは首位に浮上。昨シーズンの悔し涙を歓喜の涙に変えるべく、魚谷の戦いは続く。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1位 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)2万9700点/+49.7
2位 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)2万7400点/+7.4
3位 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)2万3300点/▲16.7
4位 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)1万9600点/▲40.4
【6月15日終了時点の成績】
1位 セガサミーフェニックス +106.4(2/12)
2位 U-NEXT Pirates +64.3(2/12)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +47.6(2/12)
4位 渋谷ABEMAS +40.4(2/12)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







