Mリーグ2019 朝日新聞ファイナルシリーズ6月16日の1回戦で、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)がチームにファイナル初トップをもたらした。
対局は起家からU-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、日向。ファイナルステージ初先発となった日向は「経験したことがないぐらいの緊張があった」と言うほどの重圧を感じていた。しかし東2局、その重圧をはね返すように前に出た。
近藤が發と白を仕掛け、役満・大三元に向かっている可能性もあったが、日向は2巡目に自身が切っていた中に近藤が動かなかったことから「あそこから怯えていたら優勝は出来ない」と積極果敢にリーチを断行。
これをリーチ・ツモ・ドラで4000点に仕上げると、解説のKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)も「普段の麻雀をいかにできるかが大事」とひるまず攻め抜いた日向を賞賛した。
このアガリを皮切りに、日向は計6回のアガリを決め、その内ツモアガリは4回。ファンの間では“アニメ声”とも呼ばれている明るい発声でも愛されている日向がツモアガリするたび、呼応するように「ちゅも!」とファンコメントも躍った。
勝利者インタビューでは「一人で背負っている感覚がよくない。チーム戦でみんなで戦っているんだから、こんなに重く感じる必要はないんだ」と気持ちを切り変えられたことがよかったと笑顔。
日向は実際、セミファイナルでチームのエース・多井隆晴(RMU)から「自分を信じろ=I believe」と声をかけられ、その言葉を胸に抱いて個人成績をプラス域でキープして来た。
自分を信じ、仲間を信じ、励ましあって支え合う。渋谷ABEMASのストロングポイントでもあるチームワークを武器に、ファイナルステージでも日向がツモればツモるほどファンも歓喜し、リーグ初制覇という栄冠も近づいてくるに違いない。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1位 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)4万3600点/+65.6
2位 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)3万6700点/+16.7
3位 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)1万1900点/▲28.1
4位 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)5800点/▲54.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







