Twitterに投稿された、嫌いな人や気の合わない人とのコミュニケーションに対する考えをめぐり、様々な声が上がっている。
議論の元となったのは、Testosteroneさんによる「嫌いな人や気合わない人に嫌われてもノーダメージという事実が判明しました!」という投稿。「無理して仲良くしなくても大丈夫です!嫌いな人や気合わない人と会えなくなっても問題ありませんよね!むしろ好都合ですよね!(中略)好きな人や気合う人を全力で大切にしましょう!」という主張に、4万件を超える“いいね”が寄せられている。
この投稿には「嫌いな人に関わる時間がもったいない」「おっしゃるとおり!人生は有限です」と賛同する声の一方、「そうもいかない場合があるのが人間社会」「嫌いな人にも挨拶だけはした方がいいです。仕事でも私生活でも」といった反対意見も寄せられている。
嫌いな人に嫌われてもノーダメージなのか。慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサーの若新雄純氏は、「確かに東京での生活やSNSの世界で、合わない人と無理して付き合わなくてもいいということは感じつつあった。ただ、僕は田舎の山奥で生まれ育って、そこでは気の合わない人と付き合わないということは無理。保育所から小学校までずっと1クラス同じメンバーで、自分に合うように関係を切ったり交換したりするのは簡単ではない」と自身の経験から話す。
また、「SNSが広まると人間関係は交換可能だという気がしてきてしまう」と指摘した上で、「ひとつだけ落とし穴があるとしたら、自分が関係を“切られる側”になった時。多くの人から必要とされる有名なタレントや経営者などは合わない人を切っても人間関係はなくならないが、そういう人たちばかりではなく、この理論では孤立する人が出てくるだろう。人は孤立すると暴走してしまうと思うので、そういう人を生み出さないことも社会として大事だと思う」との見方を示した。
(ABEMA/『けやきヒルズ』より)
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